白ワインの効果効能8つ!おすすめの飲み方や適量は?毎日飲むと体に悪い?

白ワインの効果効能8つ!おすすめの飲み方や適量は?毎日飲むと体に悪い?

様々な料理に合う「白ワイン」。白ワインの効果効能としては何があるのでしょうか。赤ワインとは違いますので、注目です。さらにおすすめの飲み方や適量についても説明します。毎日お酒を飲む人は、飲み過ぎに注意しましょう。


渋みが少なくフルーティな白ワインは、その飲みやすさからワイン初心者にも人気がありますね。ワインといえば、ポリフェノールが多く含まれている赤ワインの方が白ワインよりも健康効果や美容効果が高いイメージがあるかもしれません。

しかし、白ワインにもポリフェノールは含まれているので抗酸化作用が高く、そのことから多くの健康や美容に関する効果が期待できます。また、デトックス効果は赤ワインよりも優れていると考えられています。

赤ワインに負けない白ワインのさまざまな健康効果や美容効果、また、その効果を得られやすい適量や飲み方を紹介します。

白ワインの成分は?栄養たっぷり?

白ワインに含まれているポリフェノールは100mlあたり50mgとなっており、100mlあたり300mgのポリフェノールが含まれているとされている赤ワインと比較するとかなり少なくなっています。

これは、ポリフェノールが多く含まれている果皮や種子を丸ごと発酵させる赤ワインに比べ、白ワインは果皮と種子を除いて発酵させることによります。

しかし、白ワインに含まれるポリフェノールは、赤ワインに含まれるポリフェノールに比べて分子量が小さいという特徴があり、胃腸で吸収されやすいのです。そのことから、抗酸化作用が早く現れるので量は少なくても効率が良いと考えられています。その中でも、日本で栽培されている甲州種の白ワインは低分子ポリフェノールが多く含有されていると言われています。

ポリフェノール以外の成分では、有機酸、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが豊富に含まれています。それらの各成分が作用して、さまざまな健康効果や美容効果が期待できるのです。

白ワイン100ml中に含まれる各成分の含有量を赤ワインと比較してみると、このようになります。

ポリフェノール カリウム カルシウム マグネシウム
白ワイン 50mg 60mg 9mg 10mg
赤ワイン 300mg 110mg 8mg 12mg

白ワインの効果効能8つ

①便秘解消効果

白ワインに豊富に含まれている有機酸は便秘の解消に効果的です。

有機酸とは炭酸を主成分とした成分で、酸の性質を持っています。具体的には、オレイン酸、リノール酸、リレイン酸、クエン酸、アミノ酸、リンゴ酸などがあります。有機酸を摂取することで、腸内を善玉菌に優しい弱酸性に保ち、悪玉菌を殺す環境に整えてくれるのです。

また、赤ワインにはタンニンが含まれていますが、タンニンには血管を収縮させる性質があります。そのことから、腸への血流も滞らせてしまい便秘を悪化させてしまうことも考えられるので、便秘の解消には赤ワインよりも白ワインの方が効果が期待できそうですね。

②骨粗鬆症予防効果

骨粗鬆症の予防や改善にカルシウムが効果的ということはよく知られていますが、骨を丈夫にするにはカルシウムだけではなくマグネシウムも併せて摂ることが重要です。

カルシウムだけ摂っていても、マグネシウムが不足していれば、骨からカルシウムが溶け出してしまい、骨密度が低下し骨粗鬆症となるのです。

白ワイン100ml中には、カルシウムが9mg、マグネシウム10mgとほぼ同量でバランスよく含まれていることから、骨粗鬆症の予防にとても効果的な飲み物と考えられています。

③美肌効果

白ワインには、赤ワインほどではないにしてもポリフェノールが含まれているので、高い抗酸化作用が期待できます。

抗酸化作用とは活性酸素による体のサビつきや老化を防ぐ効果のことなので、細胞の酸化が原因といわれているシミやシワを抑制したり、お肌の新陳代謝を活性化させてくれる効果があります。

エイジングケアには、化粧水などの外側からのケアだけでなく、内側からのケアも重要なので、白ワインを飲むことは美肌にとても効果的といえますね。

④むくみ解消効果

白ワインにはカリウムが豊富に含まれています。(白ワイン100mlあたり60mg)
カリウムには利尿作用があるため、体内の老廃物が余分な水分をスムーズに排出してくれます。アルコールを飲み際にはおつまみが欠かせないという方も多いと思いますが、おつまみには塩分が高いものも多いですね。

塩分の過剰摂取は体内のナトリウム濃度が高まり、カリウムとのバランスが崩れ、その結果、体が水分を溜め込みむくみやすくなります。

そこで、カリウムを豊富に含む白ワインをお食事と一緒に摂ることで、塩分の摂取によるむくみ予防にも効果的と考えられます。アルコールを飲むとむくみやすいという方も、白ワインだったらむくみを気にせずにお酒を楽しめますね。

また、カリウムによる、老廃物を排出するデトックス効果は、代謝を活発にしてダイエット効果にもつながるでしょう。

⑤血行促進効果

白ワインには、ポリフェノールの作用によって血行を促進し体をあたため、冷え症の予防にも効果的といわれています。ただ、ワインはアルコールなので飲み過ぎれば、逆に体を冷やしてしまいます。効果を得られるように、適量を意識して飲みましょう。

⑥血糖値コントロール作用

ポリフェノールには血糖値が上昇するのを抑制する働きもあります。

私たちの体は食べ物を摂取すると、すい臓からインスリンというホルモン物質が分泌され、各細胞にエネルギー源として糖を送り込みます。食後急激に血糖値が上昇すると膵臓は過剰にインスリンを分泌させて細胞に糖を送り続けますが、余った糖はすべて脂肪として蓄え、これが肥満の原因となるのです。

このことから、白ワインを食前や食事中に飲むことで食後の血糖値上昇を防ぎ、ダイエット効果も期待できると考えられます。デトックスしながらダイエット効果も高めてくれるのはとても嬉しいですね。

⑦高血圧症予防効果

白ワインに含まれる豊富なカリウムの効果として、血圧を下げる効果も確認されています。カリウムが体内にたくさん入ると、その分ナトリウムが体内から排出されるため、塩分制限をしているのと同じ効果が得られ、血圧が下がることにつながります。

また、体内の酸化が進むと血管が弱っていき正常な血流を保つことができなくなり、その状態が続くと血管の圧力が高まり高血圧症になる可能性が高まりますが、白ワインに含まれるポリフェノールにはこうした細胞を正常に保つ働きもあり、そのことからも、白ワインには高血圧を予防する効果があると考えられています。

⑧消毒効果

白ワインには、有機酸とアルコールという2つの消毒成分が含まれています。この2つの相乗的な働きにより、とても高い消毒効果が得られるのです。

大腸菌やサルモネラ菌といった内臓に悪影響をもたらす菌に対しての白ワインの消毒効果を、酒造メーカーが調査したところ、10万個の大腸菌を白ワインに漬け込んでおくと10分程度で全滅したという結果が出たそうです。

なま物を食べる時には白ワインと一緒に食べると良いといわれていますが、それは、この高い消毒効果があるからという理由がわかりましたね。

白ワインのおすすめの飲み方と適量

白ワインが健康や美容に良いといっても、お酒ですのでもちろん飲み過ぎは禁物です。
では、どれくらいの量を、どのようにして飲んだら効果的なのでしょうか?

<白ワインの1日あたりの適量>
厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」に紹介されている、「節度ある適度な飲酒」としている量は、1日平均20g程度のアルコールです。あくまでも基準なので、お酒に弱い方や高齢者などはそれよりも少なめを適量とするのが良いでしょう。

この1日平均約20g程度のアルコールとは、アルコール度14度のワインの場合だと180mlを飲んだ時点で約20gのアルコールを摂取することになります。このことから、白ワインの適量は1日あたり180ml(グラス1杯程度)と考えられます。

<休肝日を作る>
1日に180ml程度の量でしたら、毎日飲んでも健康を害することなく、白ワインのさまざまな効果を得られやすいと考えられていますが、肝臓の負担を減らすためには休肝日を作ることをおすすめします。お酒を飲むと肝臓には中性脂肪が蓄積され、胃腸など消化管の粘膜も荒れてきます。

そういった臓器の修復のためには週に2日程度、ワインを飲まない日を作りましょう。公益社団法人アルコール健康医学協会では、「2日飲んで1日休むという習慣を作ることが大切」としています。ワインを2日飲んだら、1日休肝日を作る、というように工夫して飲むようにしましょう。

白ワインと料理のおすすめの組み合わせ4つ

ワインをよりおいしく飲むためには、お料理との最適な組み合わせにも注目したいですね。
フランス語で「結婚」を意味する「マリアージュ」という言葉は、「ワインと料理のおいしい組み合わせ」を意味する言葉としても使われています。

白ワインは甘みと苦みと酸味のバランスが良いので、うまみと塩味のある料理と組み合わせることで全ての味覚が満足できる食べ合わせになるといわれています。

ワインと料理のマリアージュには方程式がありますので、4つご紹介します。
これを参考にして組み合わせを考えれば、ワインもお食事もよりおいしく感じられるでしょう。

①料理の色と合わせる

ワインと料理の組み合わせを成功させるための最も簡単なコツは「同系色で合わせる」ことです。一般的に、赤ワインには赤い食材、白ワインには白い食材が合うといわれています。

たとえば白ワインの場合でしたら、魚介や貝類、肉なら鶏肉などです。ヒラメ、スズキ、カレイ、牡蠣、ホタテ、エビ、鶏肉、七面鳥など、どれも生の状態の身の部分が白なのでわかりやすいですね。

白✕白といえば、チーズにも応用されます。白ワインとチーズはとても相性がよく、白ワインのさっぱりとした味わいが、チーズの旨味をかき消すことなく口の中でバランスよく調和します。

②同じ系統で合わせる

これは、同じ系統の味や香りを基準にして合わせることを意味します。まず、白ワインが甘口か辛口かで、合わせる料理を決めるとわかりやすいです。

たとえば甘口の白ワインの場合、軽めのオードブルやデザートに合います。みりんや砂糖などで甘辛く味付けをした和食にも甘口の白ワインが合うでしょう。

そして辛口の白ワインは、スパイシーな料理などに合います。それだけでなく辛口の白ワインは、酸味がすっきりとしているので、ハーブを使った料理、白身魚のソテーやフライなどのレモンを搾って食べたくなる料理にも合うといわれています。

また、バターや生クリームを使ったクリーミーな料理には、ずっしりとした飲みごたえのある重めの白ワインを合わせると、ワインと料理の両方の美味しさが引き立ちます。

③反対の系統と合わせる

これは2と逆の組み合わせ方ですが、たとえば、塩気が強く味のしっかりした料理に、フルーティーな香りでごく甘口の白ワインが意外に合います。お互いの味を引き立てるのですね。

甘いスイーツに少し塩を加えることで甘さが引き立つという例がありますが、それと似た考えになります。ただ、なかなか難しいパターンなので上級者向けと考えられます。

④産地が同じものを合わせる

ワインの産地であるヨーロッパの各国では、その地域の郷土料理と相性の良いワインが存在します。それは、水や気候、風土など、その土地の自然環境が、そこで作られる食べ物や飲み物に似たような影響を与えるからと考えられています。

代表的なのはチーズです。同じ産地のワインとチーズはとても相性が良いです。

まとめ

白ワインにも、美容や健康に良い、たくさんの効果があることをわかっていただけたでしょうか?ワインというと、ポリフェノールが豊富に含まれている赤ワインに注目が集まっている印象がありますが、白ワインも赤ワインに負けないくらい、美容や健康に良い効果が期待できる飲み物なのです。

たくさんの種類があり、味や香りもそれぞれ異なるので、飲み比べしてみるのも楽しそうですね。お気に入りの白ワインを見つけて、楽しみながら毎日の健康管理に取り入れていきましょう。

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この記事のライター

栄養士の資格を活かして、美容関係の仕事をしています。

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