ヒアルロン酸配合の目薬おすすめランキングTOP10【市販薬】

目の乾きが気になるとき、そのまま放っておくことは、目の健康にとって悪影響を及ぼすことを知っていますか？

目の乾きは、「ドライアイ」とも呼ばれ、眼病の原因となります。コンタクトレンズを使用していたり、パソコンのモニターを見る機会が多いと、ドライアイになりやすいといわれています。

ドライアイ予防には、ヒアルロン酸の目薬が効果的です。

ここでは、ヒアルロン酸の目薬の選び方や使い方、副作用について解説し、また、市販薬の中でおすすめのヒアルロン酸配合目薬をご紹介します。

まず、ドライアイとはどうして起こるのでしょう？
涙液は、通常、目の表面の潤いを保ち、角膜や結膜の細胞に栄養を与える働きをしています。

ドライアイとは、涙液の分泌量が減ったり、分泌量は普通でも涙液の質が悪くなることにより、目の表面を潤す力が低下した状態をいいます。

そのため、ドライアイになると、目の乾燥感や目のかすみ、まぶしさ、しょぼつき、異物感、目の痛み、目の疲労感などを生じ、そのままにしておくと、視力の低下も起こります。
さらに、角膜や結膜の細胞に栄養が十分届かず、細胞が傷つきやすくなります。

ドライアイは、年齢によるもの、乾燥した環境によるもの、コンタクトレンズの装着、長時間のパソコンやスマートフォン作業、喫煙、抗コリン作用を持つ薬の服用、シューグレン症候群など、さまざまな原因によって引き起こされる可能性があります。

室内は適度な湿度を保つ、コンタクトレンズ装着をお休みする、パソコンなどの作業は適度に休憩をとる、禁煙する、抗コリン作用のある薬を他剤へ変更するなど、対策によって回避できる原因については、改善を試みることも大切ですね。

軽度のドライアイの改善には、涙液を補給したり、目の潤いを保つ目薬で症状を和らげることができます。

そのひとつにヒアルロン酸配合の目薬があります。

ヒアルロン酸は、N-アセチル-DクルコサミンとD-グルコン酸の2種類の糖が交互に繋がったムコ多糖類のひとつです。粘性、弾性があり、保水力（水分を蓄える力）がとても高いのが特徴です。

ヒトの体内にも存在し、目の硝子体や関節、皮膚などさまざまな部位にあります。目の硝子体では、目の形を保ち、衝撃を和らげる働きをしています。関節では、関節軟骨や関節液に含まれ、衝撃からのクッションのような働きや関節の動きをスムーズにしています。皮膚では、真皮に多く含まれ、水分を保持し、肌の潤いを保っています。

ヒアルロン酸の目薬は、目の表面を保護し、角膜の傷の治癒を促進するとともに、水分を保持して乾燥を防ぐことを目的として医療用医薬品として使用されています。さらに、市販薬にもヒアルロン酸を配合した目薬がありますが、スイッチOTC医薬品の候補となってはいるものの、現時点では、ヒアルロン酸を主成分とした目薬はまだ市販薬としては販売されていません。

市販薬では、粘性を持たせるための製剤の添加物のひとつとして、ヒアルロン酸ナトリウムが配合されています。

市販薬に含まれるヒアルロン酸の働きとしては、目の潤いを保つ効果が期待できます。
スイッチOTC医薬品とは、医療用医薬品（処方薬）から一般用医薬品（市販薬）に切り替えた医薬品で、医療用医薬品と有効成分が同じ医薬品です。

ヒアルロン酸が配合された目薬は多くの種類が市販されていますが、どのように選んだら良いのか迷うこともあると思います。

ここでは、選び方のポイントをご紹介しますが、その前に、注意点として、市販の目薬は、ヒアルロン酸を主成分としたものは今のところ無く、ヒアルロン酸は添加物としてしか含有されていいるため、その含有量が処方薬に比べ少なく、処方薬ほどのヒアルロン酸の効果は期待できません。

重症のドライアイやシェーグレン症候群などにより角結膜上皮が傷ついているなど、病気が原因の目の乾燥には、眼科医の診察のもと、処方される目薬を使用しましょう。

涙液の成分や性状に近い人工涙液タイプの目薬は、塩化カリウムや塩化ナトリウムなどにより浸透圧も涙液に近いものに調整されており、角膜への刺激も少なく、目への負担も少なくなります。

防腐剤は角膜上皮を傷つける可能性がある成分です。防腐剤がコンタクトレンズに吸着して長時間とどまることにより、角膜上皮が傷つきやすくなります。

また、防腐剤によるアレルギーを起こす危険性も高くなりますので、防腐剤無添加の一回使い切りタイプを選ぶのがベストでしょう。防腐剤以外でも薬効成分が吸着することで、長時間とどまり、効果が出すぎてしまい副作用を起こしやすくなることも考えられます。

特に、ソフトコンタクトレンズは、薬液が吸着しやすいので、注意が必要です。
選ぶときは、コンタクトレンズ装着中に使用可能であることが明記されているものを選びましょう。

スッキリとした清涼感のある使い心地の製品があります。このような製品には、l-メントールなどの刺激成分が含まれています。角膜に炎症や傷があったりする場合、これらの成分が刺激となり、目薬がしみる可能性がありますので、その場合は、刺激の少ないものを選ぶ方が良いでしょう。

市販の目薬には、目の充血を改善する作用を示す塩酸ナファゾリンなどの血管収縮剤を含むものがあります。血管収縮剤を含む目薬を長く使い続けると、血行が悪くなって、逆に充血を悪化させることがありますので、注意が必要です。

ドライアイで目が充血するのは、血管を拡げて、目の細胞へ栄養や酸素をより多く運び、ドライアイによる目の症状を改善するためであるため、ドライアイが改善されれば、自然に充血もなくなりますので、血管収縮剤で充血をとる必要はないでしょう。

市販されているヒアルロン酸配合目薬のおすすめをご紹介します。

目の乾燥は、涙液の量が減ったり、涙液の質が悪くなることで起こることから、おすすめポイントは、いかに長く目に潤いを保てるかと防腐剤が入っていない製剤でピックアップしています。

効果の感じ方や使用感は個人差がありますので、ご了承ください。
いずれの製品にも製剤の粘稠剤としてヒアルロン酸ナトリウムが配合されています。

目の乾燥でお悩みの方から多くの支持を得ているのがこの商品です。
涙は、三層構造になっていて、油層が涙の蒸発を防ぎ、水層が栄養や酸素を含み、ムチン層が涙に粘性を持たせて目の表面に保つ働きをしています。

新ロート ドライエイドEXは、涙の構造バランスを整え、粘性を調節するヒドロキシエチルセルロース配合で、従来の製品（Vロート）よりも約60倍粘度の高いとろっとした薬液で、長時間、目の表面を覆い、涙の蒸発を防ぎ、目を乾燥から守ります。

塩化カリウム、塩化ナトリウムといった人工涙液成分の他、角膜保護成分として、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムが配合され、目の乾き、かすみ、疲れの改善に効果があります。また、ハードコンタクトレンズ装着中の不快感の解消にも使用可能ですが、ソフトコンタクトレンズ装着中には使用できません。

ベンザルコニウム塩化物やパラベンといった防腐剤は配合されていません。
とろっとした薬液であるため、点眼後しばらく視界がぼやけることがあることに注意しましょう。

高粘度のドライエイドEXを使いたいけど、ソフトコンタクトレンズを装着してるときは使えない。そんな方に、ロート ドライエイド コンタクトαがあります。こちらは、ハード、ソフト、O2、使い捨て、すべてのコンタクトレンズ装着中にも使用可能なタイプです。

新ロート ドライエイドEX同様に、涙の三層構造に注目して、粘度の高い薬液が、涙の構造バランスを整え、長時間、涙の蒸発を抑え、目の乾燥を防ぎます。

塩化カリウム、塩化ナトリウムといった人工涙液成分の他、角膜保護成分として、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムも配合されており、目の乾き、かすみ、疲れを改善します。また、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズ装着による不快感も改善します。
もちろん、裸眼にも使用できます。

薬液の粘性が高いため、点眼後しばらくの間、視界がぼやけることがあるので注意しましょう。

ロートCキューブプラスモイストは、とろみのある薬液で、潤いを持続し、目の乾きの改善の他、コンタクトレンズを装着している際の不快感の改善にも効果的です。

防腐剤無添加で、裸眼はもちろん、すべてのコンタクトレンズ装着時にも使用できます。
ミネラル成分、ブドウ糖、角膜を保護するコンドロイチン硫酸エステルナトリウム、水分を保持するヒプロメロース配合で、目の乾き、疲れ、かすみ、コンタクトレンズ装着中の不快感を改善します。

清涼感はないので、刺激の苦手な方も安心して使用できます。

ロート養潤水αは、寝ている間の目の疲労回復を助けることに着目した目薬です。
角膜を保護するコンドロイチン硫酸エステルナトリウムの他、タウリンが目に栄養を与え、新陳代謝を促し、ビタミンEが血行を良くし、L-アスパラギン酸カリウムが細胞の呼吸を促進することで、目の疲れの回復を促します。

就寝前の1滴が日中の目の疲れを癒す、しっとりとした使い心地の目薬です。
就寝前の点眼は、就寝の5分以上前に点眼しましょう。

目の疲れ、かすみの改善の他、眼病予防やハードコンタクトレンズ装着中の不快感も改善します。ソフトコンタクトレンズ装着中は使用できないタイプです。

ヒアルロン酸ナトリウムとヒプロメロースの働きで涙の蒸発を防ぎ、目に潤いを与えるとろりとした目薬です。その他、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムが角膜を保護し、ミネラル成分が涙の働きを補います。

清涼感があり、スッキリしたさし心地です。防腐剤無添加ですべてのコンタクトレンズ装着中にも使用可能で、コンタクトレンズ装着時の不快感の改善効果もあります。

もちろん、コンタクトレンズを外した後も使用できます。
目の乾き、疲れ、かすみに効果があります。

防腐剤無添加で、1回使い切りタイプなのがおすすめです。コンタクトレンズを使用していない際はもちろんのこと、ハードコンタクトレンズ、ソフトコンタクトレンズどちらを装着時も使用可能です。

ヒアルロン酸ナトリウムとヒプロメロースが目の表面に涙をとどめ、潤いを保ちます。目の乾き、疲れ、かすみ、コンタクトレンズを装着中の不快感を改善します。

また、コンタクトレンズを装着しやすくするためにも使用できます。

なみだロート　ドライアイコンタクトαは、ハード、ソフト、O2、使い捨て、すべてのコンタクトレンズを装着したまま使用可能な目薬です。とろっとした薬液がコンタクトレンズ装着中の目の乾燥によるレンズの張り付きや擦れを防ぎます。

ミネラル成分の他に、ブドウ糖、角膜保護作用のあるコンドロイチン硫酸エステルナトリウム、涙の蒸発を防ぐヒプロメロースを配合し、目の乾き、疲れ、かすみ、ハードコンタクトレンズ、ソフトコンタクトレンズ装着中の不快感に効果があります。
刺激成分は含まれていませんので、しみない目薬です。

なみだロート　ドライアイも涙の油層、水層、ムチン層といった三層構造のバランスを整え、不足した涙液を補い、潤いを保ちます。

こちらは、ハードコンタクトレンズは装着したまま使用できますが、ソフトコンタクトレンズを装着したままの使用できないタイプです。

ミネラル成分の他、角膜保護作用のあるコンドロイチン硫酸エステルナトリウム、涙の蒸発を防ぐヒプロメロースを配合し、目の乾き、疲れ、かすみを改善します。また、ハードコンタクトレンズ装着中の不快感を改善します。

スマイルピット　ドライアイは、涙液を補助する成分が配合され、高い保水性で、涙を蒸発を防ぎ、潤いを保ちます。角膜保護成分のコンドロイチン硫酸ナトリウムとタウリン、L-アスパラギン酸カリウムの2つのアミノ酸が細胞の新陳代謝を促し、疲れ目を癒します。

目の乾き、疲れ、かすみの症状を改善します。また、ハードコンタクトレンズ装着中の不快感も改善します。ソフトコンタクトレンズ装着中は、使用できません。

清涼感が強いのが特徴で、点眼後の清涼感が持続する目薬です。点眼時の清涼感が好きな方におすすめです。

ロートCキューブmは、ハード、ソフト、O2、使い捨て、すべてのコンタクトレンズを装着したまま使える目薬です。

ヒプロメロースの効果でとろりとした薬液で、角膜保護成分のコンドロイチン硫酸エステルナトリウム、カリウム、ナトリウム、カルシウムなどのミネラル成分配合の目薬です。

レンズを包み込み、ミネラルを補って、目の乾燥や疲れ、かすみに効果を示すスタンダードなタイプです。コンタクトレンズを装着中の不快感の改善効果もあります。

しみないさし心地で、清涼感が苦手な方におすすめです。

目薬の使い方をご説明します。ヒアルロン酸配合の目薬に限らず、目薬全般の使い方なります。

まず、手指を石鹸できれいに洗って、清潔にした後、片方の指で下まぶたを引き（あっかんべーをする感じ）、目薬を滴下します。その際、目薬の先がまぶたやまつ毛に触れないように気をつけましょう。

1回の適数は片目1滴ずつで十分です。ボタボタと何滴も滴下しても、目から溢れてしまい意味がありません。

滴下後は、目を閉じて、目頭を押さえて、しばらく薬液が浸透するのを待ちましょう。薬液が目から溢れた場合は、そのままにしておくと、皮膚がかぶれることもありますので、ティッシュやガーゼで溢れた薬液をふき取りましょう。

1日の使用回数は、それぞれの製品の用法用量に従いましょう。
頻回な使用や長期の使用は、防腐剤による副作用が現れやすくなります。2週間くらい使用しても目の乾きが改善しない場合は、漫然と市販薬を使い続けたりせず、眼科を受診するようにしましょう。

＜保存方法＞
市販の目薬の保存については、製品ごとの保存方法の指示に従って保存するようにしましょう。必ずしも、冷蔵庫に保存しなければいけないということは無く、基本的には、開封後は、密栓して直射日光を避け、涼しい所に保存しましょう。もしも、冷蔵庫に保存する場合は、薬液が凍結しないように気をつけましょう。凍結してしまった場合は、使用しないようにしましょう。

＜保存期間＞
開封使用後の保存期間は、保存の状態や使用状況によっても異なってきますが、市販の目薬は、特に表示がないものは、1ヶ月を目安にしましょう。1ヶ月未満でも薬液に異物が浮遊していたり、にごりや変色が見られたら使用は中止しましょう。ただし、防腐剤が入っていないものや処方薬はこの限りではないため、それぞれの製品の保存方法の指示に従いましょう。

＜他の人との共用は注意！＞
さらに、その他の注意点として、他の人と目薬を共用するのはやめましょう。
たとえば、自分の目が細菌やウイルスに感染していた場合、目薬を介して、他の人に感染する恐れがあるためです。

ヒアルロン酸目薬の副作用としては、処方薬のヒアルロン酸ナトリウム点眼剤における報告より、かゆみや刺激感、異物感、結膜の炎症、充血、角膜障害などがあります。

これらは、配合されている防腐剤によるアレルギー症状や副作用であることも多いようです。

また、市販薬の場合、他の配合成分による副作用が生じる可能性もあります。点眼後、気になる症状が見られたら、点眼を中止し、眼科医の診察を受けるようにしましょう。

市販されているヒアルロン酸配合の目薬のおすすめランキングをご紹介しましたが、現在のところヒアルロン酸は、主成分として配合されている市販薬はなく、製剤の粘稠剤として使用されています。

ご自身に合った目薬を選ぶ際の参考にしてみてください。目の乾きが気になるようになった初期の段階に試してみてください。

市販薬を2週間くらい使用しても症状の改善が見られない場合やすでに重度のドライアイである場合、その他の症状が見られる場合は、眼科を受診して、適切な処方を受けることをおすすめします。