ダイエット中だと、食べる物のカロリーや糖質含量が気になるものです。ダイエットするなら低糖質高タンパク質が大切です。
この「低糖質」という言葉。一度は聞いた事があるかもしれません。糖質の低いものはいくら食べても太らない。本当にそうでしょうか。
糖質が低いものなら何でも良いのでしょうか。糖質含量が低ければ、高脂質の物でも太らないのでしょうか。
そこで今回は、脂質が多い代表的な食品として、ウィンナーソーセージを例に、ウィンナーソーセージ1本のカロリーと糖質量、食べると太るのかなど詳しく見ていきたいと思います。
ウィンナーソーセージとは?特徴などを解説
ソーセージとは、鳥獣類のひき肉などを塩や香味料で調味し、ケーシング等に充填した食品をいい、太さ20㎜未満で羊腸を使用したものをウィンナーソーセージといいます。
ウィンナーソーセージは、たんぱく質、ビタミンB1、ビタミンB2、脂質などが多く含まれており、ウィンナーソーセージを食べることで、これらの栄養素を摂ることが出来ます。
たんぱく質は、髪の毛や血液、筋肉などを作るのに欠かせない必要な栄養素です。そして、ソーセージには、必須アミノ酸が多く含まれているというのも特徴です。
必須アミノ酸は、体の中で作れない為、不足すると筋肉が作りにくくなってしまいます。ソーセージの材料にもなっている食肉のたんぱく質に必須アミノ酸は多く含まれているため、手軽に食べられるウィンナーソーセージは、体に摂って必要な栄養素を摂取しやすいともいえます。
ウインナーソーセージ1本のカロリーと糖質量[種類別]
ウィンナーソーセージ1本のカロリーと糖質量について、種類別に比較してみたいと思います。
※ウィンナーソーセージ1本約17gとして換算
商品(17gあたり) | カロリー(kcal) | 糖質(g) | 脂質(g) |
シャウエッセン(日ハム) | 53 | 0.5 | 4.7 |
アンティエ ブラックペッパー(日ハム) | 55 | 0.2 | 5.1 |
アルトバイエルン(伊藤ハム) | 58 | 0.7 | 5.2 |
特撰あらびきグルメポークウインナー(伊藤ハム) | 60 | 0.5 | 5.5 |
燻製屋熟成あらびきポークウインナー(丸大食品) | 55 | 0.3 | 5 |
香薫あらびきポーク(プリマハム) | 55 | 0.4 | 5.1 |
味わい造りあらびきウインナー(プリマハム) | 43 | 1.4 | 3.4 |
1本あたりのカロリーは平均して約54kcal。糖質は約0.6g、脂質は約4.9gとなります。
1本あたりのカロリーや糖質量は比較的少なく、脂質は多いといえます。しかし、1本あたりの場合になりますので、3~5本が1食分だとすると、カロリーや脂質は高くなります。そのくらい食べても糖質は少ないということがいえますが、食べ過ぎには注意しなくてはいけない食品だともいえます。
ウインナーソーセージのカロリーは高い?低い?
先ほどの表の比較から、ウィンナーソーセージ1本あたりのカロリーは約54kcal。
それだけの数字をみると少ないように思えますが、通常お弁当に入っている量、だいたい2~5本を1食分だとすると、比較的カロリーは高いと言えます。
ウィンナー1本あたり平均して約50kcalくらいはあるので、それが5本だと250kcal。
ウィンナー5本とごはん茶碗1杯分はだいたい同じカロリーになります。
他の食品と比べるとクロワッサン(1個約202kcal)、ベーグル(1個約248kcal)、あんぱん(1個約280kcal)、サンドウィッチハム(約236kcal)、コロッケ(1個約224kcal)と同じくらいといえます。
ウィンナーソーセージをおかずとしてごはんやパンもつけて食べるとなると、総カロリーはかなり高くなります。ウィンナーソーセージに含まれる糖質は少ないですが、カロリーは高いといえるでしょう。
ウィンナーソーセージのカロリーはボイルと焼くで違う?
ウィンナーソーセージのカロリーは、ボイルと焼くでは全然違ってきます。
ダイエット中であれば、ボイルで調理するほうをおすすめします。
なぜなら、ボイルにすることで、ゆで汁に余分な脂が流れるため、かなりのカロリー減へとつなげられるからです。ウィンナーソーセージは、他の栄養素と比較すると脂質が多く含まれているので、焼く場合は油も使用するため、さらに脂質の摂りすぎにもつながっていってしまいます。ボイルにするより焼いた方がカリッとしていておいしいですが、ダイエット中は、ボイルにするなど工夫することをおすすめします。
また、焼く場合は油をひかないようにするといいです。ウィンナーソーセージからも脂が出ますので、ダイエット中であれば、焼く場合油をひかないで調理することで、少しでもカロリー減や脂質カットへとつながります。
ダイエット中にウインナーソーセージを食べるときの注意点5つ
■1. 食べ過ぎに注意
ウィンナーソーセージは低糖質に入る食品ではありますが、脂質が多いため、食べ過ぎると身体に脂肪がつく原因にもなります。低糖質ダイエットをしている場合、ウィンナーソーセージなどの低糖質の食べ物をいくら食べても太らないというわけではなく、低糖質食品の物でも食べ過ぎると太ります。
ウィンナーソーセージ1本には脂質が5g程含まれており、5本程食べると1回に25g程の脂質摂取することになり、脂質が多いとそれに応じてカロリーも高くなりますので、カロリー過多にもつながります。低糖質食品を食べているけど、体重が変わらない、体脂肪が増えたという場合は、脂質が多い食品ばかり食べているというのも原因の一つとして考えられます。
■2. 焼くより茹でる
焼くより茹でる方が、茹で汁に余分な脂を落とす事が出来るため、カロリー減につながります。焼く場合は、油をしかないようにするなど工夫するようにするといいと思います。そうする事で、普通に焼いて食べるよりは、カロリー減や脂質カットへとつながります。
また、ゆでたり焼いたりする際に、ウィンナーソーセージに切り目を入れて調理することで、無駄な油が外へと流れやすい状態にすることが出来ます。ダイエット中であれば、そのままで調理するより切れ目を入れる、というのもポイントの一つでなります。
■3. 野菜と一緒に食べよう
脂質が多く含まれているため、エネルギーや脂質代謝を促すビタミンB1、B2が豊富な野菜と食べる事で、身体に脂肪がつきにくくなります。ビタミンB1は玉ねぎやにんにく、ビタミンB2はヨーグルトやさつまいも、かぼちゃなどに多く含まれています。
それらの野菜などと一緒に食べることで、エネルギーや脂質の代謝を促して、身体に脂肪がつくのを防ぐなど工夫するといいと思います。
■4. 添加物がたくさん
ウィンナーソーセージは、添加物の塊ともいえる食品でもあります。添加物とは、人間の身体では分解が出来ないため、添加物含量が多いものを食べ過ぎると、血流の流れか悪くなり、セルライトや脂肪がつきやすくなる原因にもなります。食べ過ぎには注意しましょう。
■5. 塩分が多い
塩分も多く含まれているので、塩分の取り過ぎはむくみの原因や血管を細くしてしまい血圧を上げる原因にもなりますので、むくみやすい方や、また血圧が少し高めの方は注意が必要です。
ウィンナーソーセージの代表的な添加物3つ
ウィンナーソーセージには添加物がたくさん含まれております。
食品添加物は、食品をより良い状態で保てるようにするため、嗜好性をよくするため、栄養価を補充強化するなどの目的で使用されております。
ソーセージには、結着補強剤(リン酸塩(Na))や保存料(ソルビン酸)、pH調整剤(フマル酸)、酸化防止剤(ビタミンc)、着色料、乳化安定剤(カゼインNa)などが添加されております。
■①結着補強剤(リン酸塩(Na))
結着補強剤(リン酸塩(Na))は、ソーセージの保水性・結着性を向上させる目的で用いられ、結着補強剤(リン酸塩(Na))を使用することでお肉の水分を保つことができ、お肉の弾力を高め、柔らかい食感になるなど品質を向上させる働きがあります。
しかし、過剰摂取しすぎると、カルシウム吸収を妨げ骨折やイライラしやすくなるという事が起きる可能性があります。
■②着色料
着色料は、見た目のおいしさを改善させる働きがあり、食品に色をつける目的で使用されます。
ソーセージの代表的な着色料としてコルチニール色素というものが使用されることが多いです。コルチニール色素を使用した食品を摂取すると、喘息やアナフィラキシーショックなどのアレルギー発作がおきることもあるとされています。
赤色2号着色料もあるのですが、それは強い発がん性があるとして、アメリカでは使用禁止とされています。
■③酸化防止剤
酸化防止剤は、食品そのものの酸化を防ぐために使用されております。
酸化した食べ物を体の中に取り入れると、体の組織や臓器に障害を起こす可能性もあるとされています。
まとめ
ウィンナーソーセージの1本あたりの平均カロリーは約54kcal。1本あたりの平均糖質量は約0.6gになります。ウィンナーソーセージに含まれている糖質量は低いです。ウィンナーソーセージは低糖質食品ともいえますが、カロリーが高く、脂質が多いため、食べ過ぎると太ります。脂肪がつく原因にもなりますので注意が必要ともいえるでしょう。
ダイエット中に食べる場合は、調理方法や、付け合わせの野菜をプラスする、食べる本数に気を付けるなど工夫して食べるといいと思います。
また、ウィンナーソーセージを食べるメリットやデメリットをよく理解したうえで食べる必要があり、これはウィンナーソーセージに限ったことではなく、他の食品にもいえます。
ダイエットをするということは、健康になるということです。「食べた物で私達の身体は出来ている」という事を忘れずに、ダイエットをしているからこそ、口に入れるものはよく考えて食べるべきではないのかと思います。
栄養士の資格を活かして、美容関係の仕事をしています。