※この記事は、栄養士資格を持つ専門家が書いています。
日本では、7500種類ものヨーグルトが販売されています。昔から親しまれてきたヨーグルトですが、最近では、乳酸菌による様々な効果が報告されています。
多くのヨーグルト販売メーカーの中でも「ダノン」は、約100年にわたって、世界中でヨーグルトを販売してきました。人気の秘密は、子どもから高齢者まで、それぞれのカラダのことを考えた美味しさと健康です。
今回は、ダノンビオシリーズに注目して、その効果の秘密に迫ります。
ダノンビオとは?
※ダノンビオHP
ダノンジャパン株式会社はヨーグルトのシリーズを日本で多数販売しています。
日本で初めて販売した「プチダノン」や「ベビーダノン」などの乳幼児・子ども向け商品、また、定番の「ダノンヨーグルト」や栄養素を強化した「ダノンデンシア」、フルーツソースとの相性がぴったりな「ダノンオイコス」、そして、近年注目を集めているビフィズス菌を配合した「ダノンビオ」シリーズがあります。
その中の「ダノンビオ」シリーズは、着色・人工甘味料・人工香料不使用をモットーに、BE80というビフィズス菌を配合したヨーグルトです。様々なフルーツやスーパーフードを加えることで、自然な甘さを引き立て、また、飽きの来ないバリエーション豊富なラインナップとなっています。
ダノンビオの特徴と効果は?便秘や下痢に効く?
ダノンビオが証明した効果「腸内環境の正常化」。
ダノンビオプレーン・加糖は、機能性表示食品として届出がされている商品です。その機能は、「おなかの不快感をやわらげる」ことで、ここで言うおなかの不快感とは、健康な人の日常生活でみられる下部消化管における過剰なガスの発生とおなかの張り、ゴロゴロ感や違和感を言います。
欧米人種と、日本人を含むアジア系の人種は、腸の長さや機能が異なりますが、ダノンビオプレーン・加糖は、機能性表示食品として届出を出す際に参照した研究内容が日本人を対象としたものが含まれるため、効果の根拠が確かです。
実際のダノンビオプレーン・加糖を使用して調査した結果としては、「おなかの不快感/おなかの調子の包括的評価で改善した人の割合」の項目で、根拠のある機能として認められ、便秘や下痢などの症状が実際に改善することも証明されました。
https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc02/?recordSeq=41710160050700
■ビフィズス菌とBE80
ダノンビオの大きな特徴は、ビフィズス菌BE80という、生きたまま大腸まで届くことが発見された数少ない菌です。一般的なビフィズス菌は、胃や小腸の働きにより死んでしまいますが、このBE80は、大腸まで高生存率で移動し、乳酸や酢酸を作り出します。
大腸まで生きたまま届く理由として、研究では、胃や腸などの消化管を通過しても生き続けることや、 消化物が腸管を通過する時間が短縮されるということがわかっています。そして、生きたビフィズス菌が良いのは、ビフィズス菌が直接大腸に働きかけてくれるから、ではありません。ビフィズス菌BE80は、大腸で乳酸や酪酸を作り出しますが、これらの物質が、様々な症状を改善してくれるのです。
■ビフィズス菌の力
ビフィズス菌から作られる乳酸や酪酸は、次のような流れで、大腸内で働きます。
◯乳酸や酢酸は、大腸のぜん動運動を活発にするため、定期的な排便を促します。
↓
◯便秘が改善され、滞った悪玉菌も便として体外に出ていき、善玉菌が優勢になります。
↓
◯悪玉菌により有害物質が作られるのを防ぐため、有害物質により起こりうる症状や病気を防ぐことができます。
ちなみに、ビフィズス菌により期待される症状や疾患は以下の通りです。
・花粉症をはじめとする、アレルギー疾患の抑制
・抗ガン作用
・血中コレステロール低下
・血圧を下げる
・内臓脂肪の減少
・胃がんの原因となるピロリ菌増殖抑制
・腸疾患の抑制
・腎臓結石の予防
■ダノンビオが効いてる証
ビフィズス菌が生きている状態で大腸まで届くと、多くの乳酸や酢酸を作り出すため、帳が活発に動き始めます。特に、習慣的に食べ始めたり、量を食べ過ぎたりした時は、腸が動くことによるお腹のゴロゴロ感やおならが気になってしまうかもしれません。
おならというのは、あまり良くないイメージがありますが、ビフィズス菌を始めとする善玉菌が大腸に存在している場合は、乳酸や酪酸と一緒に作ってしまうガスのことなので、あまり気にする必要はありません。むしろ、お腹に良いことをしていると考えることができるのです。
ダノンビオの栄養成分とカロリー
ダノンビオシリーズは、2018年8月現在、固形タイプで16種類、飲料タイプで2種類の、バリエーション豊かなラインナップが魅力の一つです。その中には、季節限定のフルーツを使った種類もあり、1年を通して楽しめるヨーグルトとなっています。
この中でも、機能性表示食品である「ダノンビオ プレーン・加糖」の詳しい内容を見ていきましょう。
<原材料>
原材料は、生乳、乳製品、砂糖、ゼラチン、増粘剤(加工でんぷん)です。
人工的な成分を一切使っていない点は、ダノンジャパンのポリシーである「素材へのこだわり」から明らかです。
<栄養成分とカロリー>
1カップ(75g)あたり
・エネルギー61kcal、
・たんぱく質3.1g、
・脂質1.5g
です。
特に脂質は、牛乳100gの脂質3.8gに比べると、かなり抑えられていることが分かります。
ダノンビオのおすすめの食べ方レシピ3つ
ダノンビオプレーンは、加糖タイプと無糖タイプがあります。さらに、脂肪0のタイプと普通タイプがあり、プレーンだけで計4種類です。すべて、シンプルな味付けであるため、そのまま食べても良し、アレンジして様々な食材と一緒に楽しむこともできます。
■「そのまま」食べる時のおすすめ
ダノンのヨーグルトは、1人分ずつのカップタイプで、そのまま食べることができるのが大きな特徴です。量も75gと、毎日無理なく続けることのできるサイズ感です。
そのまま食べる時におすすめなのが、ヨーグルトにオリゴ糖の粉やシロップをトッピングすることです。
オリゴ糖は「プレバイオティクス」の一つです。似たような言葉に「プロバイオティクス」がありますが、プロバイオティクスとは、生きたまま腸に届く体にとって良い働きをする微生物や、それを含む食品のことです。前述のビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌、または、納豆や味噌などの発酵食品などがこれに含まれます。
一方、プレバイオティクスは、プロバイオティクスの働きをより良くする物質のことです。つまり、なぜダノンビオプレーンにオリゴ糖が良いかと言うと、「腸に生きて届くビフィズス菌と一緒に、その働きを助けるオリゴ糖も摂る」という、まさに無敵状態になるからです。
基本的にヨーグルトは、加熱することで乳酸菌が死滅してしまうため、人肌くらいの温度が限界です。乳酸菌を活かしたダノンビオのレシピを3つご紹介します。
■レシピ①:ヨーグルト漬け
ヨーグルトは、味噌やぬかと同じ発酵食品。ぬか漬けや粕漬けよりも塩分が少なく済むため、塩分が気になる方にもおすすめです。
<材料>
・ダノンビオ(75g)無糖タイプ:4パック
・塩:15g
・好きな野菜(きゅうり、大根、にんじんなど):150g
<作り方>
①:ダノンビオと塩をよく混ぜ合わせ、漬物容器に入れておきます。
②:野菜を好きな形に切ります。少し薄めに切ると、味も染みやすいです。
③:①に②の野菜を加え、2~3日寝かせる。浅漬けであれば1日程度で食べることができます。
■レシピ②:豚肉のカツレツ~明太ヨーグルトソースかけ
ヨーグルトは、程よい酸味と、他の食材を邪魔しないマイルドな味が特徴です。様々なメインのおかずに、ソースとして利用するのはいかがでしょうか?
<材料>
・豚肉ロース:1枚
・塩こしょう:適量
・小麦粉:大さじ1
・卵:1/2個
・パン粉:20g
・オリーブオイル:大さじ1
・ダノンビオ(75g)無糖タイプ:大さじ1
・マヨネーズ:大さじ1/2
・明太子:1/2腹
・小ねぎ:適量
<作り方>
①:卵は溶いておきます。小ねぎは小口切りにしておきます。ダノンビオ、マヨネーズ、ねぎ、中を出した明太子を混ぜ合わせて、ソースを作っておきます。
②:豚肉は、包丁の背で両面をたたいてスジを切り、塩こしょうで下味をつけます。
③:肉に小麦粉をまぶし、その後、溶き卵、パン粉の順に、衣をつけていきます。
④:熱したフライパンにオリーブオイルを入れ、弱火で③の肉を両面揚げ焼きにします。
⑤:火が通った肉は、器に盛り、①で作ったヨーグルトソースを上からかけます。
■レシピ③:チーズ風ヨーグルト入りのヘルシーサラダ
<材料(2~3人分)>
・ダノンビオ(75g)無糖タイプ:4パック
・レモン汁:大さじ2/3
・塩:ひとつまみ
・レタス:5枚
・トマト:1個
・きゅうり:1/2本
・ドレッシング:大さじ3
<作り方>
①:ザルの上に、キッチンペーパーを2枚ほど敷き、その上に、ダノンビオヨーグルトをすべて空けます。
②:最低でも5~6時間程度置いた後、軽く絞って、レモン汁と塩を加えて混ぜ合わせます。
③:レタス、トマト、きゅうりをそれぞれ洗います。
④:レタスは水気を切って適当な大きさにちぎり、トマトはくし型に切ります。きゅうりは斜め切りにします。
⑤:器にレタスを敷き詰め、上に②で出来上がったチーズ風ヨーグルトとトマト、きゅうりを盛り付け、ドレッシングを上から回しかけます。
ダノンのヨーグルト商品種類と商品一覧
■ブランド名「ダノンビオ」
ダノンビオは、前述の通り、ダノンが販売するヨーグルトシリーズの中で唯一BE80を配合したヨーグルトです。胃や腸を通る間に死滅してしまう通常の乳酸菌とは異なり、大腸まで生きて届くことで、様々な症状の改善や疾患の軽減に貢献します。
シリーズの中で最も多い16種類というラインナップも人気の理由の一つです。
・SuperGoodsチアシード&ゴールデンキウイ
・チアシード&ざくろ
・すっきりフルーツブレンド
・柿と梨(季節限定)
・沖縄シークワーサー&パイナップル(季節限定)
・完熟ストロベリー
・旬摘みブルーベリー
・ジューシーアロエ
・フレッシュ&ドライいちじく
・白桃&黄桃
・マンゴー&マンダリン
・シチリア産レモン
・プレーン・加糖(機能性表示食品)
・プレーン・砂糖不使用
・脂肪0 プレーン・加糖
・脂肪0 プレーン・砂糖不使用
■ブランド名「ダノンオイコス」
110gと、ダノンビオシリーズに比べてやや容量が多めですが、脂肪0でたんぱく質豊富という点から「間食にちょうど良いヨーグルト」として親しまれてきました。100kcalに満たない点も、間食としては嬉しいポイントです。
・脂肪ゼロ プレーン・加糖
・脂肪ゼロ プレーン・砂糖不使用
・脂肪ゼロ ブルーベリー
・脂肪ゼロ ストロベリー
・脂肪ゼロ マンゴー&パッション
・脂肪ゼロ トロピカルグアバ
・SuperGoods レッドスーパーフルーツミックス
■ブランド名「ダノンヨーグルト」
ダノンヨーグルトは、ヨーグルトの基本であるカルシウムを1パックあたり80mg、ビタミンDを3μg含んでいます。ビタミンDは、カルシウムが体内に吸収されるのを防ぐ働きがあり、カルシウムと一緒に摂るとより効果的です。
・ダノンヨーグルト プレーン ・加糖
・ダノンヨーグルト バニラ風味
・ダノンヨーグルト いちご
・ダノンヨーグルト ブルーベリー
・ダノンヨーグルト 南国フルーツ
■ブランド名「ダノンデンシア」
ダノンデンシアは、カルシウムやビタミンDを多く含むヨーグルトですが、ダノンヨーグルトよりも骨の強化に働きかける量を含んでいるのが大きな魅力です。カルシウムは、1日に必要な量の半分、ビタミンDに至っては、1日の必要量を補うことができます。特に、40~50代の女性は、女性ホルモンの減少により骨の強度が低下すると言われているため、特にしっかり摂っていただきたいシリーズのヨーグルトです。
・プレーン・砂糖不使用
・プレーン・加糖
・ブルーベリー
・ストロベリー
■ブランド名「ベビーダノン」
ヨーグルトは、成長を助けるための栄養素が豊富に含まれているため、食べてはいけないものではありません。小さい頃から6ヶ月~2歳時までの赤ちゃんに食べさせることのできるヨーグルトとして販売されているため、当然、離乳食の代わりにもなります。人工甘味料、着色料はもちろん使っていないため、安心して口にすることができます。
フルーツ&野菜のピューレとヨーグルトの2層仕立てで作られています。
・すりりんご&にんじん
・いちご
・黄色の野菜10
・緑の野菜10
■ブランド名「プチダノン」
離乳食を卒業したら、ベビーダノンよりも、よりヨーグルトの組成に近いプチダノンはいかがでしょうか?歯もしっかりしてくる大事な時期なので、カルシウムで骨を強くします。
・りんご
・もも
まとめ
どうでしたか?「カルシウムを摂るため」「朝食のお供」というのはもう時代遅れ。これからは、ダノンヨーグルトで様々病気にアプローチしていくチャンスです。そのまま食べるのが苦手という方は、料理やおやつで少しずつヨーグルトを加えてみてください。
栄養士の資格を活かして、美容関係の仕事をしています。