便秘の原因8つと改善方法6つ。ストレスが大きな原因?

便秘の原因8つと改善方法6つ。ストレスが大きな原因?

便秘には実は多くの種類の原因があります。ストレスの場合もあれば病気の場合も。自分の便秘がどの原因から来ているものなのか正しく知り、適切な改善方法をとって健康的な生活を送っていきましょう。


便秘は軽い病気のように思われることも多いですが、便秘に苦しんでいる方にとっては切実ですよね。あの苦しさは経験したことがない人には分からないかもしれません。

いろんな治療法やサプリメント、薬を使って便秘を改善しようと試した方も多いでしょう。それで効果があった方もいれば、ほとんど効かなかった方もいると思います。

実は、便秘にはいくつかの原因があり、その原因により改善方法が変わってくるのです。改善方法が合ってないと、ほとんど効果がでないことになってしまいます。

そこで、今回は便秘の原因とそれぞれの改善方法について説明します。ご自身の原因を理解して、それに合った改善方法を見つける手助けになれば嬉しいです。

便秘とは?

便秘は、一般の方でも日常的に使う言葉、症状ですので、その程度や考え方は人によって異なります。便秘の定義は、統一されていませんが、「便が長時間腸管内にとどまったため、便の水分が過剰に吸収され、便中の水分量が異常に少なくなった状態」、「便が滞った,または便が出にくい状態」となどとされています。

便秘の期間によって2種類に分けられます。「慢性便秘」、「一過性便秘(急性便秘)」です。

便秘が長期間、持続的に起こる場合は「慢性便秘」とされます。
一方、便が一度出てしまうとしばらく症状が起こらない場合や、普段は正常ですが旅行に行った時など短期間だけ便秘になる場合が「一過性便秘(急性便秘)」です。

慢性便秘が長期間続いた場合や、一過性便秘が繰り返し起こった場合には、便秘の合併症と呼ばれる症状が出ることがあります。

便秘の合併症4つ

①痔

便秘の合併症として最も多いとされているのが、この「痔」です。
便秘は、いろんなタイプの痔に影響します。便秘により硬くなってしまった便が、肛門を傷つけることにより起こるタイプもありますし、便を出そうと力み続けた結果大きくなるタイプの痔もあります。

痔が悪化すると、排便の際に肛門の強い痛みや出血が起こります。そうなると、それが嫌で排便を控える方もでてきます。その結果、便がさらに硬くなり、便秘が悪化してしまうという悪循環に陥ってしまいます。痔が悪化すると医療機関での治療が必要ですので、早め早めの対応がお勧めです。

②脱肛

痔の一つである内痔核が悪化すると、肛門の外に出てきてしまうことがあります。この状態が脱肛です。脱肛した状態が続いてしまうと、激痛が出てしまう、感染により腐ってしまうなど、手術が必要な状態になることもあります。

③肌荒れ

便秘が続くと本来であれば体外に排泄されていた有害物質が身体に影響を与えることがあります。その中で自覚しやすい症状が、肌荒れ、吹き出物です。便秘の時に肌荒れが気になった経験がある方も多いのではないでしょうか?

④便塞栓

便が直腸付近で固まってしまい、動かなくなった状態です。自分では処理するのが難しい重篤な状態です。ここまでくると、指や器具を用いて、直腸内の便をかきだす必要があります。

このような合併症が起こらないように、早め早めの便秘対策を行いたいものです。

便秘かどうかのチェックリスト18個

便秘には具体的な排便回数(日数)の定義がありませんし、便秘にもいろんなタイプがありますので、一般的に便秘の指標となる項目をピックアップしました。
※なお、別の腸の疾患がある方などには当てはまりませんので、ご了承ください。

これを使って便秘かどうかチェックしてみましょう。

(1)下剤を使わないと排便できない
(2)週間の排便が2回以下である
(3)痛みを伴うような硬い便になることがある
(4)お腹が硬く張っている
(5)排便後に便が残っている感じがある
(6)便意を感じにくい
(7)肌荒れ、吹き出物がよくできる
(8)旅行の際には便が出なくなる
(9)野菜・果実をあまり食べない
(10)食事や睡眠時間が不規則である
(11)運動不足である
(12)朝食を摂らないことがある
(13)ストレスを溜めることが多い
(14)便意を我慢することが多い
(15)温水洗浄便座の洗浄水の勢いが、「強」である
(16)1日に飲む水分の量が少ない
(17)ダイエット目的で食事量を減らすことがある
(18)便秘の副作用がある薬を飲んでいる

「1~8」は、実際に便秘になった場合に出てくることの多い症状です。ここで当てはまる項目が多い方は、便秘の可能性がかなり高いので、便秘対策を行ったり、生活習慣を見直したりすることをお勧めします。

「9~18」は、便秘になりやすい生活習慣や行動です。
詳しい内容やその理由については、以降の項目で説明します。

便秘の主な原因8つと便秘の分類4タイプ

便秘には実はいろいろなタイプがあります。
それぞれのタイプにより原因が異なりますが、代表的な原因をまとめると以下の8種類となります。

・腸内環境の乱れ(=生活習慣の乱れ)
・老化による筋力の低下
・ストレス
・便意の我慢
・温水洗浄便座(シャワー付きトイレ)の過度の利用
・腸の疾患
・消化管以外の疾患
・薬の副作用

原因について説明する上で、便秘のタイプを理解しておく方が理解しやすいと思いますので、便秘のタイプの説明も併せて行います。

便秘は、腸の状態によって大きく4種類に分類されます。

腸の状態による便秘の分類

<タイプ①機能性便秘(腸の働きが低下した状態)>
大腸や直腸・肛門の働き(機能)が弱くなった場合や、障害が起きた場合に発生します。腸の働きが弱くなることにより起こる便秘で、最も多いタイプです。

<タイプ②器質性便秘(便の通路が障害された状態)>
腸管自体の異常を伴う病気による便秘です。肛門疾患や大腸がんなどの病気によって、便の通過が物理的に障害されることにより起こります。

<タイプ③症候性便秘(腸以外の病気で、腸の働きが弱くなった状態)>
消化管以外の病気によって発症する便秘です。例えば、甲状腺の病気では、大腸の働きが弱くなるものがあります。他の病気の影響により、便秘が発症するものです。

<タイプ④薬剤性便秘(薬の副作用で、腸の働きが弱くなった状態)>
別の病気の治療に使う薬の副作用で便秘が起こる場合です。副作用で大腸の働きが弱くなることにより、便秘が発生します。

これらの便秘のタイプとその原因について詳しくみていきましょう。

タイプ①機能性便秘

ストレスが溜まった場合やそれぞれの生活習慣の影響、さらには加齢による身体機能の低下などにより、大腸(結腸と直腸)・肛門の働きが悪くなります。

大腸(結腸と直腸)と肛門は、便の動きや排便に関わりますので、これらの働きが悪くなると、便秘になってしまいます。排便に関わる臓器の機能が落ちることによって起こる便秘ですので、「機能性便秘」と呼ばれます。

便秘のタイプとして最も多いのが、この「機能性便秘」になります。

この機能性便秘は、その状態によりさらに3つに分けられます。

1. 弛緩性(しかんせい)便秘

加齢や生活習慣の影響が大きいと言われているタイプです。

代表的な原因には
・腸内環境の乱れ(=生活習慣の乱れ)
・老化による筋力の低下

が挙げられます。

小腸および大腸という腸管は、蠕動(ぜんどう)運動というものを行って、食事として摂取した内容物を肛門の方に運んでいます。蠕動運動とは、腸管が縮まったり広がったりを順序良く連続的に行う運動です。この蠕動運動に関わる筋肉は、自律神経によって支配されています。なお、自律神経は、生命活動の維持をつかさどっており、自分の意志で動かせないものです。

蠕動運動により内容物を運んでいる間に、栄養や水分は、消化酵素や腸内細菌によって分解され、腸管で吸収されます。そして分解および吸収されなかった内容物が便として排泄されることになります。

つまり、蠕動運動が腸管の機能として重要ということです。
そして、弛緩性便秘は、この蠕動運動が弱くなったことにより起こる便秘です。

蠕動運動が弱くなると、便が運ばれる速度が遅くなり、水分が過剰に吸収されてしまいます。その結果、便が出にくい状態(出るまでに時間がかかる状態)、および便中の水分量が異常に少なくなった状態となるわけです。

腸内環境(腸内フローラ)が、蠕動運動に影響すること、そして適切な便の形成に関わっていることが分かっています。そのため、生活環境の変化により腸内環境が変わると、便秘になりやすくなります。食生活が偏った時に便秘になった経験がある方もいるのではないでしょうか?

食生活や運動、睡眠が便秘に重要と言われるのは、こうした理由からです。
なお、チェックリストの項目では、9~12が該当します。

2. 痙攣(けいれん)性便秘

便秘の中でも、ストレスの影響の高いタイプの便秘とされています。そして、代表的な原因はストレスです。

腸管の筋肉が部分的に過剰に緊張すると、腸の蠕動運動に連続性がなくなります。そのため、うまく便を運べなくなります。その結果起こる便秘が、痙攣性便秘です。また、ストレスや精神的な因子が原因で発症する「過敏性腸症候群」という腸の疾患から、痙攣性便秘が生じることも多いとされています。

3. 直腸性便秘

代表的な原因には
・便意の我慢
・温水洗浄便座(シャワー付きトイレ)の過度の利用

が挙げられます。

直腸は肛門に繋がる部位であり、腸の最後の部分になります。
便が蠕動運動によって直腸まで運ばれてくると、直腸のセンサーがそれを感知します。その情報が神経を伝わって、便意が発生する仕組みになっています。

この直腸のセンサーがうまく働かずに、便意が発生しないことにより起こるのが直腸性便秘です。

便が肛門付近まで来ているのに、便意が発生しないため、トイレに行かない(行く気にならない)状況になります。直腸に長時間便が存在することになるため、水分が吸収され硬い便になってしまうのが特徴です。

繰り返し便意を我慢してしまうと、この直腸のセンサーの働きが鈍ってしまいますし、温水洗浄便座を強めに使うこともセンサーに影響を与えると言われています。

以上の「機能性便秘」の原因について、以下に詳しく解説します。

タイプ①機能性便秘になる原因別の解説

腸内環境の乱れ(=生活習慣の乱れ)

私たちの腸の中には、腸内細菌という細菌が住みついています。腸内細菌の中の特に善玉菌(有用菌)には、腸の働きを整える作用があることが分かっています。そのためには十分な数の善玉菌が必要といわれています。この善玉菌の数は生活習慣の影響を受けやすいことも分かっていますので、生活習慣が乱れると善玉菌の数が減り、便秘や下痢になりやすくなります。

善玉菌に影響する生活習慣としては、運動や規則的な食事、睡眠、食物繊維の摂取(野菜、果実など)が挙げられます。ですので、運動不足や不規則な生活、食物繊維の不足が、便秘の原因となるとされています。

これらは主に、機能性便秘の中でも「弛緩性便秘」を引き起こすといわれています。

老化による筋力の低下

老化による大腸を動かす筋力の低下も便秘の大きな要因となります。老化による筋力の低下は、「弛緩性便秘」の原因となりますので、高齢者で認められる便秘の大半を弛緩性便秘が占めるといわれています。

ストレス

ストレスは、機能性便秘の中でも「痙攣性便秘」の原因となると言われています。ストレスが溜まると、大腸を動かしている神経に影響します。神経の働きに乱れが生じて、便がうまく運ばれない状態となり、水分が腸管に吸収されすぎて、硬いコロコロとした形の便ができます。

また過度のストレスは、さらに重症の疾患である『過敏性腸症候群』の原因になるとも言われています。

便意の我慢

便が直腸まで運ばれてくると、その部分にある神経がセンサーとして働き、それが中枢に伝わることにより、私たちは便意を感じます。

便意を感じた時に、何度も我慢してしまうと、直腸の神経の感度が鈍ってしまい、次に便が直腸まで運ばれてきてもセンサーとして働かなくなることがあります。そうなると便意を感じませんので、便秘となります。「直腸性便秘」と呼ばれる症状です。

女性は便意を我慢することが多いので、女性に多い便秘の原因とされています。また、旅行の際には便意を我慢することが多いため、旅行中の便秘の原因としても多いようです。

温水洗浄便座(シャワー付きトイレ)の過度の利用

最近では温水洗浄便座により、「直腸性便秘」になる人が増えているとの仮説もあります。温水洗浄便座の使い方が影響しているようです。
洗浄水の勢いが強い状態で長めに洗浄する方は、要注意です。

水の勢いを最大にして肛門の奥まで入れて洗浄すると、直腸の神経に影響を与えることがあるという報告があります。これによりセンサーとしての働きが弱くなり、直腸性便秘になると考えられています。

その他

水分摂取量が少ない場合は、便が硬くなりやすいので、腸の中で移動が遅くなり、便秘になりやすくなります。そして、ダイエットによる食事制限は、十分な量の便を作れなくなりますので、便秘の原因となります。

続いて次のタイプの原因の説明です。

タイプ②器質性便秘

腸の疾患が原因となる便秘です。

例えば、大腸がんや腸のポリープ、腸の手術を行った後の癒着があると、腸が蠕動運動を順調に行っても、物理的に便の進行が阻まれてしまう場合があります。

また、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎とクローン病が代表疾患)の重傷時には、腸内に炎症が広がっています。この時も炎症による腸の狭窄(狭くなること)や炎症そのものが、便の移動を妨げることがあります。

女性の場合は、直腸の一部が膣に入りこんでしまう直腸瘤という病気も便の移動に影響します。さらに、子宮筋腫などによって、腸の外から腸管が圧迫されることにより、便の移動が妨げられる場合もあります。

これらの状態を、腸管の器質的異常と呼び、便の移動が物理的に妨害されるために便秘となります。便が移動できないため、特定の部分に溜まり、そこで水分を失い硬くなっていきます。このようにして起こる便秘が「器質性便秘」です。

器質性便秘では、器質的異常の元となっている疾患の治療から行うことが基本となります。

タイプ③症候性便秘

消化管以外の疾患が原因の便秘です。
腸に繋がる神経の働きが不調になった場合や、ホルモンバランスが乱れた場合に起こる、腸の蠕動運動の低下が原因となります。

例えば、事故などにより神経の損傷、糖尿病の合併症による神経障害などが挙げられます。

また、ホルモンバランスの乱れを起こす疾患として、甲状腺機能低下症や副甲状腺機能亢進症などが挙げられます。こちらも便秘対策は、基礎疾患の治療を中心に行うことになります。

タイプ④薬剤性便秘

薬の副作用が原因の便秘です。
ドラッグストアなどで購入できる一般用医薬品として販売されている例では、花粉症の治療薬(クロルフェニラミンマレイン酸塩など)や咳止めの薬(コデインリン酸塩など)に便秘の副作用が報告されています。

その他にも、病院で処方される頻尿の薬、抗うつ薬、がんの痛み止め(モルヒネ塩酸塩など)が便秘を起こしやすいとされています。

なお、薬剤性の便秘の場合は、副作用を起こしている薬の服用を止めれば改善する場合がほとんどです。便秘がどうしてもキツイ場合は、薬を別のものに変更するのが良いでしょう。病院で処方されている薬の場合は、医師もしくは薬剤師に相談してください。

便秘の改善方法6つ

「器質性便秘」、「症候性便秘」は、大腸やその他の臓器の疾患が原因ですので、その疾患の治療が必要となります。また、「薬剤性便秘」は、使っている薬の副作用として便秘が起こっていますので、薬の使用を止めるか、薬を変更することで改善できます。

そこで今回は、「機能性便秘」の改善に有効とされている方法を紹介します。

①腸内環境を整える

「腸内環境を整える」とよくテレビや雑誌で表現されますが、具体的には腸内細菌の中の善玉菌(有用菌)を増やすことを意味しています。

乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を増やすことで、便秘、下痢、おならなどの腸の不調が改善することが期待できます。さらに善玉菌の整腸作用は、便秘の予防としても効果が高いと考えられていますので、健康時から善玉菌を意識することがお勧めです。

実際の方法としては、
1. 善玉菌を直接摂取する
2. 善玉菌の栄養分を摂取する
が挙げられます。

1. 善玉菌を直接摂取する

善玉菌を含む食品、薬、サプリメントは、スーパーやドラッグストアで販売されており、容易に手に入りますので、それを継続して摂取すると良いでしょう。

善玉菌を含む食品として代表的なものは、ヨーグルト、乳酸菌飲料です。これらの中には、「特定保健用食品(いわゆるトクホ)」として、「腸内環境を整える効果」が国に認められている商品も多数ありますので、このような商品が信頼できると思います。特定保健用食品は、商品のパッケージに効果が記載されていますので、パッケージを見ながら選ぶと間違いがないでしょう。

また、商品の数が多いので、好きな味、値段や生産メーカーの商品を選ぶことが可能です。継続して摂取することを考えると、自身の生活にあった商品を選びたいものです。その他には、チーズ、漬物、キムチなどの発酵食品にも乳酸菌が含まれています。

2. 善玉菌の栄養分を摂取する

善玉菌の栄養分となり、数を増やす効果が認められているのは、『水溶性食物繊維』と『オリゴ糖』の数種類になります。

これらは、野菜類やフルーツ系、穀物に多く含まれます。これらは腸の中にいる善玉菌の栄養となり、数を増やし、活動を活発にしてくれます。

より詳しい内容が知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

②ストレスを溜めない

ストレスによる神経伝達の乱れは、痙攣性便秘の原因となります。そのため、痙攣性便秘に悩んでいる方にお勧めの対策方法です。

さらに、ストレス状態が続くことにより、善玉菌の数が減り、腸内環境が乱れることも報告されています。やはり、ストレスを溜めないようにしたいものですね。

現代社会では、ストレスがない生活を送ることは難しいので、うまく発散することが重要となります。趣味や運動、快適な環境での睡眠など、ご自身の生活に合ったストレス発散方法を探してみてはどうでしょうか?

③運動する

運動は、腸の働きを助けたり、低下した筋力をアップさせたり、さらにはストレス発散にも繋がりますので、便秘対策としてかなりの効果が期待できます。
弛緩性便秘の方に特に効果がある方法とされています。

便秘対策としては、散歩(ウォーキング)や腹筋運動など簡単な運動で効果が期待できると言われています。

普段歩くことが少ない方は、「毎日決まった時間に散歩する」、「通勤・通学の際に一駅分歩く」などしてみてはどうでしょうか?

④十分な食事量と水分量の摂取

食事量が少ないと、栄養が足りなくなるだけでなく、便の量も減ってしまいます。量が少ないと移動中に水分が奪われやすいため、硬い便になることが多いですし、便の量が十分でないために、直腸の神経がセンサーとして働かずに便秘になることもあります。

食事量が少ないと感じた場合には、食物繊維(特に不溶性食物繊維)を多く含む食品を摂取して、少しでも便のカサを増すと良いでしょう。

不溶性食物繊維を多く含む食品は、ごぼう、タケノコ、トウモロコシ、かぼちゃ、枝豆などです。

また、水分は、毎日1.5L以上飲むことが望ましいとされています。摂取する水分量も意識しましょう。

食事制限によるダイエットは、便の量が減るだけでなく、ストレスの原因にもなりますので、便秘になりたくない方は、避けた方が良いでしょう。運動によるダイエットがお勧めです。

⑤便意を我慢しないで定期的にトイレに行く

便意の我慢は、直腸性便秘の一番の原因です。どうしても排便ができない状況も時にはあるでしょうが、日常生活では我慢しないようにしましょう。

また、毎日同じ時間にトイレに座ることも重要です。直腸性便秘の方は、便意がなくても便が直腸まで来ていることがあるためです。そのため、毎日決まった時間に座るようにすれば、排便習慣ができあがることが期待できます。

⑥温水洗浄便座(シャワー付きトイレ)は優しく使う

水勢を最大にして肛門の中まで届くように使用すると、直腸の神経に影響を与えることがありますので、水の勢いを弱くして使用することが良いでしょう。また、その際は、肛門の外だけを洗うことを意識するとより効果的です。

その他

以上を試してみても改善効果が見られない場合には、サプリメントや便秘薬を使うことで改善を試みることになるでしょう。

便秘薬は効果が強く出るものや、副作用が出るものもありますので、先にサプリメントを試すのも一つの手だと思います。

なお、「器質性便秘」、「症候性便秘」は、大腸やその他の臓器の疾患が原因ですので、疾患によっては以下の方法を行うと悪化する可能性もあります。
ご自身の便秘のタイプを把握した上で参考にしてもらえればと思います。

まとめ

以上、便秘の原因と改善方法を紹介しました。
便秘は、軽い症状だと思っている方も多いでしょうが、放っておくと便がどんどん出にくくなる悪循環に陥ったり、合併症を引き起こしたりします。

便秘になっても早めに対応すれば、改善しやすいので、早め早めの対応が重要です。そして、生活習慣を見直すことで、便秘を予防することも期待できますので、見直しに取り組んではどうでしょうか?

今回紹介した内容で、皆さんの症状が少しでも改善することを祈っています。

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この記事のライター

薬剤師をしています。ヘルスケア分野の情報をわかりやすく説明します。

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