便秘って嫌なものですよね。便が出ない状態が長く続くと、すっきりしないだけでなく、肌が荒れやすくなりますし、体調が悪くなることもありますので厄介です。
長引く便秘に対して薬を飲んで便秘を解消している方も多いと思います。でも、できれば薬は使わずに便秘を解消したいものですよね。
そこで、今回は便秘に効果が期待できるお茶について紹介したいと思います。
手軽に飲むことができるお茶を使って、便秘を少しでも解消しましょう。
便秘に効くお茶とは
便秘に効果が期待できるお茶とはどんなものでしょうか?
水分摂取以外の特徴として、
・善玉菌を増やすことができる(食物繊維を多く含むなど)
・腸の動きを活発にする成分を含む(ハーブや香辛料など)
・ストレスを解消してくれる
が挙げられます。
これらを説明するために、便秘の原因についてみていきましょう。
お茶が関係する便秘の原因は、以下の3つです。
①水分摂取量が少ない
②腸の動きが悪くなっている
③食事量が不足している
お茶が関係する便秘の原因3つ
■便秘の原因①『水分摂取量が少ない』のメカニズム
私たちが摂取した食べ物や飲み物は、胃を通って、小腸、大腸へと運ばれ、肛門から便として排泄されます。食べ物や飲み物は、いわゆる「便の元」となり、腸を通っている間に、栄養分と水分が吸収されます。そして最終的に吸収されずに残ったものが、便として肛門から出ていきます。
このとき、便の元が水分を多く含むほど流れ(腸内の動き)が良くなります。夏場に水分を一気に摂り過ぎて、下痢気味になった記憶がある方もいるのではないでしょうか?
これは、便の元の水分が多くて、便の動きが良くなり過ぎたために起こった現象です。
逆に、水分摂取量が少ない(=便の元の水分量が少ない)と便が硬くなりやすいです。硬くなると、便の動きがますます悪くなり、最終的に肛門近くまで下りてくるのにかなりの時間がかかってしまいます。時には2、3日以上かかることもあります。その結果、数日間便がでないこともあります。そうです、これが便秘の起こるメカニズムの一つです。
■便秘の原因②『腸の動きが悪くなっている』のメカニズム
また、便の元が腸を通り抜ける時間も便の状態に大きく関係します。
腸を通る時間が短いと、栄養分と水分が十分に吸収されずに肛門近くまで来てしまいますので、やわらかい便になります。短すぎた場合には、下痢を引き起こしてしまいます。
逆に腸を通る時間が長くなると、栄養分は十分に吸収されますが、水分も吸収され過ぎて、便が硬くなってしまいます。
つまり『腸の動き』が重要で、腸の動きが遅くなると便秘になりやすくなるということです。
腸の動きが遅くなる要因としては、
『腸内細菌のバランスが崩れている』
『生活習慣の乱れ』
『ストレス』
などがあります。
腸内細菌のバランスと腸の動き
『腸内細菌のバランスが崩れている』について少し説明すると、ご存じかも知れませんが、私たちの腸の中には数多くの細菌が住んでいます。状況によっては、100兆個も住んでいると言われるこれらの細菌をまとめて、腸内細菌と呼んでいます。
そして、この腸内細菌は、それぞれの特徴で3グループに分けることができます。私たちの身体にとって有用な働きをしてくれる善玉菌(有用菌)、身体に悪影響を及ぼす悪玉菌(有害菌)、そして普段はおとなしくしていて腸に棲息しているだけの日和見菌です。
善玉菌や悪玉菌は、テレビなどで聞いて知っているという方も多いでしょう。善玉菌には、よく耳にする『乳酸菌』や『ビフィズス菌』の仲間がいて、腸内の環境を整えようと働いてくれています。善玉菌は、食事の消化を手伝ってくれたり、ビタミンなど身体に必要な栄養素の生成をしてくれたりしています。
一方、悪玉菌には、私たちにとって有害となる物質やガスを発生する細菌の種類が該当します。この有害物質が腸の動きを妨害するために便秘を引き起こしますし、肌荒れを引き起こすこともあります。また、ガスを発生するために、お腹が張った状態やおなら(特ににおいが強いおなら)が出るようになります。
便秘の時に肌荒れやおならが気になるのは、悪玉菌の影響が大きいと考えられています。
善玉菌の多くは、この悪玉菌の増殖を抑える働きも持っています。そのため、善玉菌が腸の中に十分な数生きていれば、悪玉菌は少数で細々と生きることになります。
逆に、善玉菌が減ってしまうと、悪玉菌が増えてしまい、形勢が逆転してしまうイメージです。このような状況の時に、悪玉菌が産生する有害物質やガスが身体に悪影響を与え始めます。そうです、『腸内細菌のバランスが崩れている』とは、善玉菌が減ってしまい、悪玉菌が増えた状態のことです。
そして、『腸内環境を整える』と耳にすることが多いですが、これは善玉菌を増やして、悪玉菌を減らしていくことを意味します。
そうすることで、便秘になりにくくなりますし、肌荒れやその他の症状を抑えることができることが分かってきています。
善玉菌を増やすために
腸内環境を整える、つまり善玉菌を増やすためには、いくつかの方法がありますが、代表的なものとしては、『善玉菌を直接摂取する』と『善玉菌の栄養分を摂取する』があります。
お茶で考えると、善玉菌を含む商品を摂取するのが良いでしょう。
また、『善玉菌の栄養分』として摂取しやすいものは、水溶性食物繊維とオリゴ糖です。これらは、腸内で善玉菌の栄養分となり、善玉菌の増殖を助けてくれます。
ですので、水溶性食物繊維とオリゴ糖を含むお茶を摂取すると、善玉菌を増やし、便秘を改善することが期待できます。
生活習慣と腸の動き
睡眠不足や運動不足、不規則な生活といった『生活習慣の乱れ』は、腸の機能に直接影響を与えることが分かっており、これが便秘を引き起こすと考えられています。
また、これらの生活習慣の乱れにより、腸内細菌が乱れるとの報告もありますので、便秘に対してはダブルの悪影響となってしまいます。
ストレスと腸の動き
『ストレス』は、神経の働きに影響し、腸の動きを不規則にすると言われています。腸の動きが遅くなった場合には便秘になりますし、早くなった時には下痢になります。ストレスが溜まり続けると、便秘と下痢を繰り返すこともあるようです。
■便秘の原因③『食事量が不足している』のメカニズム
実は、食事の量も便秘に関係します。
私たちがご飯や間食として摂った飲食物が「便の元」となりますので、便の量は飲食物の量に比例します。
例えば、ダイエットなどで食事制限を行った場合は、栄養分が不足するだけでなく、「便の元」が不足することになります。便の元が少ないと、その中の水分が吸収され硬くなりやすいため、便秘になる可能性が高くなります。
ダイエットする方に便秘が多いのは、このためとされています。食事で量を十分に摂取することも便秘予防としては重要です。
※便通改善には、以下のサプリがおすすめです。
便秘の原因とお茶の関係
便秘のメカニズムから、以下の原因がお茶と関係することが分かります。
・水分摂取量が少ない(便の元の水分量が少ない)
・善玉菌が少ない
・食物繊維が足りない
・腸の動きが遅い
・ストレスが溜まっている
・食事量が少ない
これらの原因については、お茶の飲用によりある程度は改善することができますので、便秘を改善もしくは和らげてくれることが期待できます。
便秘になる原因は人それぞれですので、これらのうちのどれか、もしくはいくつかが該当する場合が多いと思います。まずはご自身の生活スタイルや食事内容を考えてみてください。そして、便秘の原因と思われるものに効果がありそうなお茶を選んで飲むと、効果が高いと考えられます。
どのお茶がどういう効果を持つかについては、「おすすめのお茶ランキング10選」の項で説明します。
ただ、便秘には今回挙げた以外の原因もいくつかあります。
腸などの病気が原因となる便秘や神経の障害による便秘もあります。そういうタイプの便秘についてはお茶では改善できませんので、原因の病気の治療を行う必要があります。もし、お茶を試してもまったく効果が出ない場合は、これらの病気の可能性もありますので、一度病院を受診されてみてはどうでしょうか?
便秘に効くお茶の効果
■お茶の効果
上で挙げた原因を改善できる様々な種類のお茶があります。
どの効果を有するかはお茶の種類で異なりますので、希望する効果を持っているお茶を選ぶことが重要です。
例えば、「水分摂取量が少ないなぁ」と感じる方は、お茶はほとんどが水分ですので、お茶を飲むだけでも水分摂取量は増えることになります。普段の生活スタイルにお茶を飲む時間をプラスすると良いでしょう。「食事の際にコップ半分のお茶を毎回飲むようにする」などでもOKです。ただし、利尿作用(トイレが近くなる)があるお茶の場合は、逆に水分が失われる可能性もありますのでご注意ください。緑茶の成分の一つである、カフェインを多く含むお茶が当てはまります。
健康状態や食生活から「善玉菌が少ない」、「食物繊維が足りない」と感じた方は、善玉菌が配合されているタイプのお茶や、善玉菌の栄養分となる水溶性食物繊維を多く含むお茶を選ぶと良いでしょう。
腸内環境を整えてくれますので、「腸の動きが遅い」にも効果があります。
その他、腸の動きを活発にするハーブや香辛料の成分もありますので、そのような成分が配合されているお茶は、「腸の動きが遅い」場合に効果が期待できます。
また、「最近ストレスが溜まっている」と感じる方は、ストレス解消効果を示すハーブティーを選ぶのがお勧めです。
そして、食べたくてもあまり量が食べられない方も多いと思います。食事量が少ないことが原因となっている場合は、食欲増進効果を持つハーブティーがお勧めとなります。
緑茶以外のお茶でもスーパーなどで売っている種類も多いですし、最近はインターネット販売を用いればマイナーな種類のお茶も簡単に手に入るようになりました。
その中でご自身の症状や状態に合ったものを探すのは大変でしょうが、お茶の味や香りを比べながら探してみると楽しいかもしれません。
■お茶の成分
実際に効果を発揮する成分は、以下の通りです。
マグネシウムは、簡潔に言うと、水を呼び込む働きを持っています。そのため、腸の中にあるマグネシウムは、便に水分を集めてくれます。マグネシウムを含むお茶を飲むことで、便に水分が集まります。その結果、腸を通過する時間が長くなっても便が硬くなりにくく、便秘が起こりにくくなります。
ただ、マグネシウムを取り過ぎると、便が軟くなりすぎて、下痢になることがありますのでご注意ください。
善玉菌を増やすためには、善玉菌そのものや、善玉菌の栄養分となる水溶性食物繊維を摂取することがポイントになります。これらを含むお茶を飲むことにより、腸を整える効果が期待できます。
続いて、腸の動きを活発にする『センノシド』ですが、これは医薬品として認められている成分です。大腸の動きを活発にすることで、便秘を改善します。ただし、効果が強いため副作用が出ることもありますので、飲む量を守って使う必要がありますし、長期間続けて飲むことは避けましょう。
また、妊婦は飲んではいけないことになっています。妊婦や妊娠している可能性がある方は、センノシドを含む成分が配合されていないか確認して使いましょう。
ストレスを解消する成分である『テアニン』は、「リラックス効果」、「睡眠改善効果」などが認められています。そのため、リラックスや睡眠のサポート目的でのテアニン配合サプリメントが数種類発売されています。
ストレスが原因の便秘に悩んでいる方は、このテアニンを含むお茶がお勧めです。
また、ハーブ、香辛料の成分は、数多くありますし、どの成分が効果を発揮しているか詳しく分かっていないものも多くあります。そのため、今回はまとめて記載しています。
そして、ハーブ・香辛料の中には、漢方薬に配合されているものもあります。漢方薬にも使われていると考えると、効果が信頼できるのではないでしょうか?
おすすめのお茶ランキング10選
それでは、便秘解消におすすめのお茶を紹介します。
なお、お茶の種類と便秘の原因の組み合わせによって、改善が期待できる方とそうでない方が出てきます。そのため、すべての方に便秘解消効果がある訳ではありませんので、その点はご理解ください。
ペットボトルのお茶ランキング5つ
まずは便秘に対する効果、安全性、手に入れやすさ、飲用の手軽さに重点を置きまして、ペットボトルとして発売されているお茶のランキングです。お茶を淹れるのが面倒という方も手軽に飲用できるのがポイントです。
スーパーやドラッグストア、ディスカウントショップ、コンビニ、通信販売などで購入できますし、乾燥させた状態やティーバッグに入った状態でも売っています。
また、今回は味や飲みやすさ、価格については考慮しておりませんので、ご了承ください。
■第1位: ゴボウ茶
その名前の通り、ゴボウを原材料としているお茶です。ゴボウを皮ごと焙煎している商品が多く、それらは香ばしい香りと甘い味がするとの評判です。健康食品として売られているものも多くありますし、自分で作って飲んでいるという方もいるようです。
ゴボウは、水溶性食物繊維とオリゴ糖を含むことが明らかとなっています。この二つは腸内で善玉菌の栄養となりますので、ゴボウ茶を飲むことで善玉菌が増えることが期待できます。
そして、この善玉菌の増加が便秘の解消に繋がるということです。
また、カフェインを含んでいませんので、どなたでもいつでも安心して飲むことができます。
カフェインについて
カフェインに眠気覚ましの覚醒作用があることはご存じのことと思います。
そのため、カフェインを含む飲料を寝る前に飲用すると、寝つきが悪くなることがあります。
カフェインは、その他にも心臓の働きを強くする強心作用や、おしっこの量を増やす利尿作用なども持っています。お茶やコーヒーを飲むとトイレが近くなるという方も多いと思いますが、これにはカフェインの利尿作用も関係しています。
このようにカフェインには様々な身体に対する作用がありますので、子供、高齢者は、カフェインの摂取に気を配る必要があります。
さらに、胎児に影響する可能性があるとされていますので、妊娠している方はカフェインの摂取を控えた方が良いでしょう。
■第2位: 黒豆茶
黒豆(黒大豆)を原材料としているお茶です。
ゴボウ茶と同様に水溶性食物繊維やオリゴ糖を含みます。これらが腸内の善玉菌を増やすことで、便秘解消効果が期待できます。
その他にも大豆由来の栄養分が多く含まれますので、美容や健康にもよいとされています。黒豆茶もカフェインを含んでいませんので、どなたでも安心して飲むことができます。
■第3位: 杜仲茶
杜仲(とちゅう)という中国原産の木の葉を煎じて作るお茶です。マグネシウムを含んでいますので、便の水分を増やす作用があります。さらに、腸の動きを活発にする成分もいくつか含んでいると言われていますので、この二つの効果で便秘の解消が期待できます。
あまり聞き慣れない名前かもしれませんが、スーパーやドラッグストアでも売っていますので、簡単に手に入れることができます。
また、カフェインを含んでいませんので、寝る前でも気にせず飲めますし、子供から高齢の方まで、そして妊娠している方でも安心して飲むことができます。
■第4位: プーアル茶
プーアル茶は、中国茶の一種で、チャノキの葉を特別な製法により発酵させることで作られています。緑茶やウーロン茶に比べて、マグネシウムなどのミネラルを多く含んでいると言われています。
つまり、プーアル茶に含まれるマグネシウムにより、便秘の解消が期待できます。
また、緑茶と同じ葉から作られたお茶ですので、カフェインを含むことが分かっています。そのため、寝る前の飲用や妊娠している方、子供、高齢者は控えることをお勧めします。
■第5位:緑茶
日常的に飲まれているあの緑茶です。緑茶に含まれるカテキン類が、腸内の悪玉菌の増殖を抑えるという報告があるため、便秘に効果があると考えられています。
悪玉菌が増殖できないと、善玉菌の働きが強くなりますので、カテキン類の摂取により腸内が整うことになります。その結果、便秘が解消することが期待できます。
カテキン類が効果の中心ですので、カテキン類含有量が多い緑茶商品を選ぶと、より高い効果が期待できると考えられます。
緑茶もカフェインを含んでいますので、控えた方が良い方の摂取や取り過ぎにご注意ください。
ハーブティーのお茶ランキング3つ
続いてハーブティーのランキングです。ハーブティーは、一部のスーパーやハーブティー専門店、インターネットなどで茶葉・ティーバッグの商品が購入できます。
■第1位: カモミールティー
カモミールティーは、リラックス効果があるハーブティーとして有名ですので、飲んだことがあるかたもいると思います。カモミールに含まれる成分とその香りが効果を示すようで、ヨーロッパでは、古くから気分を落ち着かせる薬草として利用されてきたようです。
ストレスを抑える効果がありますので、ストレスが原因の便秘に対して解消効果が期待できます。
カフェインを含んでいませんし、寝つきを良くする作用もあると言われていますので、寝る前に飲むのも良さそうですよね。
■第2位:ローズヒップティー
ローズヒップティーは、バラの果実を原料としたハーブティーです。
水溶性食物繊維を含んでいますので、善玉菌を増やすことで便秘を解消することが期待できます。
またビタミンCを多く含むことが分かっており、便秘以外にも美容効果があることが示されています。こちらもカフェインを含んでいませんので、どなたでも安心して飲むことができます。
■第3位:フェンネルティー
フェンネルは、魚料理の香辛料として使われているハーブです。
レストランなどで魚料理を注文した時に、魚の上に乗っていることがありますので、フェンネル自体は見たことがある方もいることでしょう。
ヨーロッパでは古くから胃腸に効く薬草として用いられていましたし、日本でも胃薬として使われていたことがあるようです。現在では、フェンネルは、消化を助ける効果および腸の蠕動運動を活発にする効果もあることが分かっています。
そのフェンネルをハーブティーにしたものが、フェンネルティーです。
この二つの効果により便秘を解消することが期待できます。
健康茶ランキング2つ
続いて、ここから紹介するものは、「健康茶」と呼ばれる種類になります。
健康茶とは、いくつかの種類の植物、ハーブ、香辛料などを配合してある症状に対する効果を高めるように作られているお茶のことです。
緑茶などをベースにして、それに特定の成分を配合しているものもありますし、中には20種類以上の植物などが配合されている商品もあります。
基本的にはインターネットでの購入となりますが、一部の商品はドラッグストアでも購入できます。
一般的に、他のお茶と比べて便秘に対する効果は高いのですが、高価ですので、他のお茶を飲んでも効果がほとんど感じられなかった場合に試してみるのが良さそうです。また、第2位に挙げている「センノシド含有タイプ」の商品は、使用方法に注意が必要ですので、十分に理解してお使いください。
■第1位: 善玉菌強化タイプ
腸内の善玉菌を増やす目的で作られた健康茶です。善玉菌を直接摂取できるように配合している商品や善玉菌の栄養となる水溶性食物繊維、オリゴ糖を強化した商品があります。
腸内で善玉菌が増えるのに時間がかかりますので、これらのお茶は継続して飲む必要があります。
<すっきり贅沢抹茶>
「水溶性食物繊維」を多く含む植物を基本にして、「オリゴ糖」、善玉菌である「乳酸菌」、「ビフィズス菌」を加えた商品です。
善玉菌そのものを摂取できますし、善玉菌の栄養分である食物繊維も多く含まれています。そのため、腸内で善玉菌を増やす効果は他の商品よりも高いと考えられます。
※以下のバナーをクリックすると商品の詳細が見られます。
<腸活de笑顔>
それだけでも便秘解消効果を持つとされている「プーアル茶」に、善玉菌である「乳酸菌」を加えた商品です。善玉菌をそのまま摂取することができます。
マグネシウムと善玉菌といった異なる作用を示す成分がありますので、便秘に対してより高い効果が期待できます。
<ちょう明茶>
緑茶と同じ茶葉を使っていますが、素材や製法を工夫することで、食物繊維の含有量を高めた商品です。また、カフェインの含有量が普通の緑茶よりも少ないことも、この商品のメリットだと思います。
■第2位: センノシド含有タイプ
健康茶の中で、便秘に対する効果を高めている商品は、別に『便秘茶』と呼ばれることもあります。その便秘茶の多くは、『センノシド』を含有しています。
センノシドは、医療用の下剤としても使われているくらいですので、効果は強力です。大腸を刺激し、腸の動きを活発にすることで便秘を解消します。特に腸の動きが遅くなったことが原因の便秘に強い効果を発揮します。
ただ、センノシドを長期間飲み続けると、その効果が弱くなっていくことが分かっていますし、下痢などの副作用が出ることもあります。
また、医療現場では、妊娠中はセンノシドを原則として使ってはいけないことになっています。妊娠中の方は控えるか、事前に産婦人科医に相談することをお勧めします。
このようにセンノシドが入っている便秘茶は、便秘に対する効果は高いのですが、注意しながら飲用する必要があります。
ちなみに、センノシドは、カッシアアラタ(別名:キャンドルプッシュ、ゴールデンキャンドル)、センナの茎といった植物に含まれます。つまり、これらの植物が配合されている便秘茶には、センノシドが含まれるということです。商品のホームページや商品の外箱に、配合されている植物などが記載されていますので、そちらで確認することができます。
具体的な商品としては、「楽々するり温茶」、「モリモリスリム」、「お通じダイエットウルトラスリムアップルティー」、「デルモッティ」、「なかったことにするっ茶」、「ハーバルデトックティー」、「本草製薬のスッキリ茶」、「ヨーデルっ茶」、「でるでるW」などがあります。
それぞれの商品で工夫されており、配合されている成分や味に違いがあります。ただ、センノシドが効果の中心という点で同じで、効果については明確に区別できませんので、今回はひとまとめにしました。
これらの便秘茶の効果は強力ですので、頑固な便秘の時やどうしても出したい時に限って飲用するようにすると良いでしょう。長期間飲用を続けなければほとんど問題ありませんので、適切に使って便秘を解消しましょう。
このように便秘に効果があるといわれているお茶にはかなりの種類があります。
効果や特徴に違いがありますので、ご自身の便秘のタイプに合ったものをお選びください。
また、効果や特徴が似たような商品であれば、味や香り、飲みやすさ、値段で選ぶのが良いでしょう。継続して飲む必要がある商品もありますので、そういう場合は味や値段が重要になってくるためです。
便秘に効くお茶の飲み方と量
ここでは、より効果を高めるためのお茶の飲み方と量について見ていきましょう。
■飲用するタイミング
水分補給という点から考えると、日常生活のどこかのタイミングでプラスしてお茶を飲用することが効果的です。普段飲んでいる水分にプラスすることで、便の水分を増やすことができるためです。
一般的なお茶の場合は、「朝起きた時」、「昼食後」、「休憩時間」、「お風呂上がり」、「寝る前」などどこでも構いません。
ただ、カフェインを含んでいるお茶は、夜に飲用すると眠れなくなることもありますので、その点にご注意ください。
続いて効果に注目すると、カモミールティーは寝付きを良くする効果も期待できますので、寝る前が適切だと考えられます。
また、センノシドは効果が出るまでに8時間程度かかるとされていますので、朝に排便したい場合は、前日の夜にセンノシドを含む便秘茶を飲むと良いでしょう。
■お茶の温度
お茶を飲む時の温度ですが、冷たいお茶は腸の動きに異常を起こすことがありますし、身体全体が冷えて体調に影響することもあります。
そのため、「温かい状態」か「室温でしばらく置いた」お茶を飲むことをお勧めします。特に冬場は、身体を温めてくれますので、温かい状態で飲むと良いでしょう。
■飲用量
飲む量は、お茶の種類やお茶の濃さ、また体重などの個人差も関係してきますので、状況によって異なるとしか言えません。
ですので、ご自身にあった量をみつけるのが重要になります。1日1回で、『コップ1杯』から始めてみて、便秘解消効果を確認しながら、飲用量を増やしたり減らしたりしてみてください。
お茶以外に便秘解消できる方法4つ
便秘には生活習慣も関係します。
そのため、お茶だけではなかなか解消できない場合も出てきます。
そこで、お茶の飲用と一緒に行いたい便秘解消法を紹介します。
■1. 腸内環境を整える
腸内の善玉菌を増やして、腸内の環境を整え、便秘を解消もしくは予防する方法です。
手軽に善玉菌を増やすには、ヨーグルトや乳酸菌飲料、サプリメントで善玉菌を直接摂取することがお勧めとなります。
ヨーグルトや乳酸菌飲料には、「特定保健用食品(いわゆるトクホ)」として、「腸内環境を整える効果」が国に認められている商品が多数ありますので、このような商品を選ぶとより高い効果が期待できます。
その他、善玉菌の栄養となる食物繊維やオリゴ糖を多く含む食材を食べるのも良いでしょう。これらは、野菜類やフルーツ系、穀物に多く含まれます。
■2. ストレスを発散する
ストレスも便秘の原因の一つですし、健康に大きな影響を与えますので、ストレスはできれば避けたいものです。
ただ、現代社会では、ストレスがない生活を送ることは困難ですので、ストレスを溜めないようにうまく発散することが重要です。
ストレス性の便秘が続いていると感じている方は、ご自身の生活スタイルに合ったストレス発散方法を探してみてはどうでしょうか?
■3. 運動する
運動は、腸の動きを活発にしますし、低下した筋力をアップさせる効果もあります。さらに、ストレス発散にも繋がりますので、便秘解消に大きな期待ができます。
具体的には、30分程度の散歩や腹筋運動など簡単な運動で効果が期待できるようです。これまでの生活スタイルに「毎日決まった時間に散歩する」、「通勤・通学の際に一駅分歩く」、「寝る前に腹筋する」などを加えてみてはどうでしょうか?
■4. 定期的にトイレに行く
排便習慣を作り上げるためには、毎日同じ時間にトイレに座ることが重要です。
また、便意を我慢することは、便秘の原因にもなりえます。
そのため、便意がなくても「毎日決まった時間に座るようにすること」、「便意を我慢しないことと」も便秘解消に繋がります。
※便通改善には、以下のサプリがおすすめです。
まとめ
以上、便秘の解消に繋がるお茶について紹介しました。
便秘は、軽い症状だと思っている方も多いでしょうが、放っておくと便がどんどん出にくくなりますし、肌荒れなどを引き起こすこともあります。
最終的には、健康を損なうことに繋がってしまいますので、早めの対応がお勧めです。
便秘で困っている方は、気軽に飲めると思ったお茶から試してみてはどうでしょうか?今回紹介したお茶を飲用することで、便秘が少しでも解消することを祈っています。
薬剤師をしています。ヘルスケア分野の情報をわかりやすく説明します。