自宅でトレーニングをするうえで揃えたい器具には、ダンベルやフラットベンチなど様々なアイテムがありますが、その一つに加えたい器具が「懸垂器具(チンニングスタンド)」です。懸垂できる懸垂バーや器具があることで、背中の筋肉を効果的に鍛えることができるようになります。
今回は数ある懸垂器具の商品の中から、選ぶポイントとおすすめの商品をランキング形式で紹介します。
懸垂器具(チンニングスタンド)の選び方のポイント3つ
懸垂器具はどのような点を重視して選べばよいのでしょうか。ここでは選ぶための3つのポイントを紹介します。
■①耐荷重量がどれくらいか
懸垂器具を使う上で最も重要なのは、安全性です。まず初めに商品の耐荷重量を確認しましょう。耐荷重量が低いものはおすすめできません。多くの商品は100kg前後のものが多いです。ここで注意するのは、耐荷重量は体重の重さを支える強度があれば問題ないという訳ではないことです。
例えば、トレーニング中に動作がつらくなってきた場合、最後の追い込みのために反動を使うかもしれません。その際に器具には体重以上の負荷がかかります。また、自重でのチンニングが楽になってきた場合、ダンベルなどで加重することも必要になってきます。このように、体重よりも多くの負荷が器具にはかかるのです。
そのため、耐荷重量は体重よりも十分に重い負荷に耐えられるものを選ぶ必要があります。
耐荷重量とともに、フレームの太さなどの商品自体の作りが丈夫であるかどうかしっかり確認しておきましょう。同じような商品で悩んだ場合は、できるだけ耐荷重量が多いものを選ぶことをおすすめします。
■②チンニング以外の機能の充実さ
懸垂器具にはたいていの場合、チンニングバーだけでなくディップスバー、プッシュアップバーなどがついていることがほとんどです。しかしその仕様にはかなりの差があります。
例えばディップスバーでもただ握るだけのパイプフレームがあるだけのものから、肘を固定するパッドがついていて、ハンギングレッグレイズができるものまで様々です。
チンニングをするためだけに購入するのであれば、他の機能は気にせず安いものを選べばよいでしょうし、どうせ同じような商品を購入するのであれば、多機能が備わっている方がいいという人は、そのようなチンニングバー以外の部分にも注目して選ぶ必要があります。
■③設置場所のスペース・高さを確認しよう
懸垂器具は意外と大きいものです。特に天井の高さと懸垂器具の高さはしっかりとチェックしておきましょう。
懸垂器具が天井ギリギリになってしまうと、カラダを持ち上げた際天井に頭をぶつけたりする危険があり、集中してトレーニングができなくなってしまいます。高さはもちろん横幅や奥行も設置する前に十分確認して設置ができるかどうか、そして安全な場所でトレーニングできるかどうか事前にシミュレーションしておきましょう。
懸垂器具(チンニングスタンド)おすすめランキングTOP15
■No.1:WASAI ぶら下がり健康器 懸垂マシーン MK580
商品名:WASAI ぶら下がり健康器 懸垂マシーン MK580
メーカー名:WASAI
おすすめ商品No.1に選んだのは「WASAI ぶら下がり健康器 懸垂マシーン MK580」です。ぶら下がり健康器と何となくパッとしない名前がついていますが、その機能は抜群です。
チンニングバーだけでなく、ディップスバー、プッシュアップバー、肘パットがついて15,000円程度というのは、とてもコストパフォーマンスに優れています。耐荷重量も150kgと高く、安定性は抜群です。
高さも10段階で調整することができるので、家の天井を心配することなく設置が可能です。懸垂器具を選ぶならまずこの商品がBESTでしょう。自宅で本格的に鍛えたい人にもおすすめできる商品です。
■No.2:【KAIKANG】ぶら下がり健康器 マルチジム
商品名:【KAIKANG】ぶら下がり健康器 マルチジム
メーカー名:KAIKANG
No.2の「【KAIKANG】ぶら下がり健康器 マルチジム」は、チンニングバーだけでなく、ディップスバー、プッシュアップバー、肘パットに加えベンチまでついています。そのうえ、ベンチの角度が7段階変えられるインクライン機能やバーベルホルダーまで備えられており、懸垂器具を超えたマルチステーションマシンといえます。
耐荷重性は200kgと抜群の安定感を誇ります。
ホームジムのメイン器具となり得るこの商品は、チンニング以外にも自宅で本格的にトレーニングしたい人におすすめできる商品です。
■No.3:HAIGE マスタープロ HG-AB0002
商品名:HAIGE マスタープロ HG-AB0002
メーカー名:HAIGE(ハイガー)
No.3に選んだ「HAIGE マスタープロ HG-AB0002」は、一見するとチンニングバーだけしかなく簡単な作りで本当に大丈夫かな…と心配しそうな商品ですが、実は優れた懸垂器具なのです。
特徴はバーを低く設定できるという点にあります。初心者の場合、懸垂器具を買ったとしても結局チンニングができずに物干しになってしまう…ということは少なくないでしょう。まずは負荷が低い斜め懸垂から行い段階を経てチンニングに移行した方が効率的です。斜め懸垂を行うためにはバーの高さが低くなければ効果的ではありません。この商品は113cmから設定できるので、斜め懸垂も効果的に行うことができます。
値段も安く、チンニング以外の機能が必要でない人にとっては、ベストな商品といえます。
■No.4:MIRAIS 懸垂王
商品名:MIRAIS 懸垂王
メーカー名:MIRAIS
No.4の「MIRAIS 懸垂王」はチンニングバー、ディップスバー、プッシュアップバー、肘パットがついている商品です。
この商品の特徴は、なんといっても様々なグリップが使えるようになっているという点です。広めのワイドグリップ、狭めのナローグリップはもちろん、手のひらを内側にしたパラレルグリップでもできるうえ、パラレルグリップ幅にもワイドとナローがあるというのは、広背筋をしっかり鍛えたい人にとって嬉しいポイントです。
商品名の通り、チンニングをハードにそしてバリエーションを多く行いたい!という人はこの商品を選ぶことをおすすめします。
■No.5:WASAI ぶら下がり健康器 懸垂マシン 30W
商品名:WASAI ぶら下がり健康器 懸垂マシン 30W
メーカー名:WASAI
No.5に選んだ「WASAI ぶら下がり健康器 懸垂マシン 30W」の特徴は、なんといってもその安さです。7,000円程度でしっかりとした商品は他にありません。チンニングバーとディップスバーだけというシンプルな構造ですが、この価格であれば安いものです。
チンニングバーの高さが180~190cmということで、人によっては脚を伸ばすと床についてしまうかもしれませんが、膝を曲げて動作をすれば問題なく行える上、いざという時もすぐ床に足をつけるため安全性も高いです。初心者の場合は床を蹴って反動をつけカラダを持ち上げられることになりますので、カラダを持ち上げられない場合のサポートとしてもいいかもしれません。耐荷重量も100kgと安全面に心配はありません。
とにかく安く懸垂器具が欲しい!という人におすすめの商品です。
■No.6:WASAI ぶら下がり健康器 マルチ筋肉トレーニングマシーン HD5005
商品名:WASAI ぶら下がり健康器 マルチ筋肉トレーニングマシーン HD5005
メーカー名:WASAI
No.6の「WASAI ぶら下がり健康器 マルチ筋肉トレーニングマシーン HD5005」は、チンニングバー、ディップスバー、プッシュアップバー、肘パットそしてベンチまでついているマルチステーションマシンです。
ベンチは折りたたむこともできますし、腹筋用のフットパットまでついている優れものです。耐荷重量も150kgと高く、安全性も抜群です。
ベンチがついている分若干価格が高めですが、それでも20,000円を切っておりコストパフォーマンスが高い商品といえるでしょう。これからホームジムを作りたい!と考えている人にはぜひ導入していただきたい商品です。
■No.7:ホームジム DX LE-VKR1
商品名:ホームジム DX LE-VKR1
メーカー名:リーディングエッジ
No.7の「ホームジム DX LE-VKR1」は、ゴツいフレームがなくスタイリッシュな懸垂器具です。
しかし機能はしっかりしており、チンニングバー、ディップスバー、プッシュアップバー、肘パットがついているうえ、チンニングバーはパラレルグリップでも行えるような形状になっています。また、フレームがない分安定性を心配する人もいるかもしれませんが、耐荷重量は150kgと全く心配はありません。人に見えるところにおいても重圧感を感じさせず、空間を広く使うことができるというのも嬉しいポイントです。
■No.8:adidasトレーニング パワータワー ADBE-10260
商品名:adidasトレーニング パワータワー ADBE-10260
メーカー名:Adidas
皆さんご存知のadidasが販売している懸垂器具が「adidasトレーニング パワータワー ADBE-10260 」です。フレームが少なく、チンニングバー、ディップスバー、プッシュアップバー、肘パットがついているスタイリッシュなフォームの懸垂器具です。
耐荷重量は135kgと高く、有名ブランドが販売しているということで品質に問題はないといえるでしょう。ブランド価値により、他の商品よりかなり高額なのが気になるところですが、自宅に置く懸垂器具もブランドにこだわりカッコイイものが欲しい!という人におすすめの商品です。
■No.9:life_mart ぶら下がり健康器
商品名:life_mart ぶら下がり健康器
メーカー名:life_mart
No.9の「life_mart ぶら下がり健康器」は、チンニングバーとディップスバーだけというシンプルな懸垂器具です。耐荷重量は100kgと安全面には心配ありません。チンニングバーの高さが最大232cmとかなり高くなりますので、脚をしっかり伸ばしてチンニングを行いたいという人には適しています。その点で、天井の高さには注意が必要です。
価格も安く、その上1年保証があるという点は嬉しいポイントです。安く手に入れることができ、長く使いたいという人にとっておすすめの商品です。
■No.10:FIELDOOR ぶら下がり健康器
商品名:FIELDOOR ぶら下がり健康器
メーカー名:FIELDOOR(フィールドア)
No.10に選んだ「FIELDOOR ぶら下がり健康器」は、チンニングバー、ディップスバー、肘パットがついているタイプの懸垂器具です。プッシュアップも可能ですが、バーがついているわけではなくフレームを使うもののためグリップなどがないという点には気をつけましょう。
この商品は、天井の高さやカラダの大きさに合わせて高さを9段階に調節可能です。ただし、193cm~233cmの間となっているため、設置予定場所の天井が低い場合は注意が必要です。
数ある懸垂器具の中でも高さがある商品です。チンニング中に脚を伸ばしても床につかない商品が欲しい!という人にはおすすめです。
■No.11:IROTEC(アイロテック)チン&ディップスタンド
商品名:IROTEC(アイロテック)チン&ディップスタンド
メーカー名:IROTEC(アイロテック)
No.11の「IROTEC(アイロテック)チン&ディップスタンド」は、チンニングバー、ディップスバー、プッシュアップバー、肘パットがついているタイプの商品です。しっかりとしたフレームで、耐荷重量が150kgと安定性は抜群です。
その他の商品とは違う部分として、チンニングバーとディップスバーが異なる面についているため、チンニング中の動作の邪魔になることがないという点は嬉しいポイントです。ただ、その分設置場所を大きくとる必要があるので、その点には注意が必要です。
■No.12:【BODYMAKER/ボディメーカー】 チン&ディッピングスタンド TM065
商品名:【BODYMAKER/ボディメーカー】 チン&ディッピングスタンド TM065
メーカー名:ボディメーカー(BODYMAKER)
No.12は「【BODYMAKER/ボディメーカー】 チン&ディッピングスタンドTM065」です。チンニングバー、ディップスバー、プッシュアップバー、肘パットがついており他の懸垂器具同様様々なトレーニングを行うことができます。
様々なトレーニング用品を販売している有名なメーカーのため品質に対する安心感が高い商品ですが、耐荷重量が記載されていないので、心配な人は一度メーカーに問い合わせてみるとよいかも知れません。
しっかりとしたメーカーが作っている品質の高い懸垂器具が欲しいという人におすすめの商品です。
■No.13:ぶら下がり健康器 改良強化版 懸垂マシン
商品名:ぶら下がり健康器 改良強化版 懸垂マシン
メーカー名:YouTen
No.13は「ぶら下がり健康器 改良強化版 懸垂マシン」は、チンニングバー、プッシュアップバーがついている商品です。ディップスも行うことができますが、グリップはついておらずフレームで行うという点には注意しましょう。耐荷重量は100kgで、チンニングバーの高さを7段階に調整することができます。
この商品は購入者が多いため口コミ数も多く、評価は上々です。実際に使っている人たちの意見を参考にして決めたいという人は、口コミをチェックしてみましょう。
■No.14:ASTARTE ドアジム
商品名:ASTARTE ドアジム
メーカー名:ASTARTE
自宅にチンニングスタンドはちょっと…とか、置く場所がない…という理由から懸垂器具の導入を断念してしまう人もいるかもしれません。しかしちょっと待ってください。チンニングを行うためだけならこのような商品もあります。
番外編として紹介するNo.14の商品は「ASTARTE ドアジム」です。ドアのフレームにつけることで、懸垂を行うことができるエクササイズギアです。
ただ懸垂をしたいというのであればこのような商品でも十分です。ただ、ドアフレームはそれほど広くないので、ワイドグリップのチンニングができないというデメリットもあります。懸垂器具を置くスペースがないという人はぜひ検討してみましょう。
■No.15:トリプルエス 懸垂バー
商品名:トリプルエス 懸垂バー
メーカー名:トリプルエス
番外編の2つ目に紹介する商品が「トリプルエス 懸垂バー」です。No.14と同じようにドアフレームにつけてエクササイズをする商品ですが、驚くべきポイントとして耐荷重量135kgと懸垂器具並みの安定性があるのです。ドア幅も130cmまで対応しており、ドアフレームがしっかりしていればほとんどのドアフレームで問題なく使用することが可能です。
手軽さで言えばチンニングスタンドよりも安く取り付けも簡単なため、とりあえず懸垂できればいいという人にとってはおすすめの商品です。
懸垂器具で筋トレするメリット2つ
懸垂器具を使うことによって得られるメリットは様々です。
■①背中のトレーニングのバリエーションが大きく増える
自宅でトレーニングをする際に、種目が限られてしまうのが背中のトレーニングです。ダンベルなどで行うことはできますが、動作の種類がどうしても下から重りを引き上げるものばかりになってしまい、上から引くことによって得られる背中の広さを出すのが難しくなります。
懸垂器具があれば、上から引く動作を行うことができ、広背筋の広さを作るトレーニングを行うことができます。
また、体重が負荷になるためダンベル以上の負荷を背中にかけられるというのもトレーニング効果を高める大きなポイントです。
■②一度に多くの筋肉を刺激できる
チンニングを行うことで、一度に多くの筋肉を刺激することができます。
主働筋となる広背筋はもちろん、背中にある筋肉の僧帽筋や大円筋、腕の力こぶの筋肉である上腕二頭筋、カラダを持ち上げるときに姿勢を維持するための腹直筋などを同時に刺激します。
自宅でトレーニングを行う場合、負荷も高く背中のエクササイズとしてメインの種目になるチンニングを行うには懸垂器具が必要なのです。
また、懸垂器具についているディップスやプッシュアップも取り入れれば、上半身をまんべんなく鍛えることができるのも懸垂器具の大きなメリットです。
まとめ
家にトレーニング機器を設置したいと考えている人にとって、懸垂器具はおすすめできる商品の一つです。ただし、そもそも懸垂ができない場合は、懸垂器具を買ってもできるようになるまでが大変です。
とりあえず買ったはいいけど、全然できずに辞めてしまう…ということがないように、斜め懸垂ができる高さにチンニングバーをセットできるかなど、十分に考えましょう。トレーニングは続けていけば確実に成果は現れますが、効果的にカラダづくりを進める上では段階的に負荷が上がるような仕組みを作る必要があるのです。
懸垂器具を活用して、自宅でのトレーニングをさらにハードに行いましょう!
トレーナーとして活動しています。ダイエットやトレーニング方法についてお伝えします。